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読書感想文におすすめ!【小説あらすじ20選】銀河鉄道の夜、走れメロス、羅生門など

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ゆうゆうtime編集部

夏休みといえば「読書感想文」。ここでは、読書感想文におすすめの小説を20作ピックアップし、あらすじをお届けします。

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芥川龍之介の名作4選

読書感想文におすすめ!【小説あらすじ20選】銀河鉄道の夜、走れメロス、羅生門など(画像2)

芥川龍之介

羅生門

飢えや孤独に直面した人間の本性

『羅生門』は、飢えや孤独に直面した人間の「正義」と「悪」を巡る深い内面を描いた物語です。芥川龍之介は、極限の状況下での人間の行動と、その背後に隠れる心理を追求しています。「悪」に見える行いも、生きるための必然性があると言われれば、人はどう受け止めるのでしょうか。老婆と下人の短い出会いの中で浮き彫りになる人間の本性に、ただ読むだけではなく、自分自身と照らし合わせて考えるきっかけを提供する作品です。飽和する現代社会において、ふと立ち止まり「生きるとは何か」を考えるのに最適な一冊です。

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『羅生門』の深みに迫る―芥川龍之介が描く人間の本性

蜘蛛の糸

善行と慈悲、そして人間のエゴとは?名作が教える心の教訓

『蜘蛛の糸』は、善行と慈悲、そして人間のエゴに焦点を当てた物語です。陀多の救いのチャンスは、その狭量で強欲な心によって失われていきました。この物語は、他者を思いやる心がいかに大切か、私たちに深く問いかけます。芥川龍之介の洗練された筆致が極楽と地獄の世界を描き出し、読む者に生と死、そして人間の本質を考えさせます。この短編はたった数ページで永遠のテーマを語りかけます。50代以上の方にもピンと心が響く美しい一作、ぜひ一読をおすすめしたい作品です。

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『蜘蛛の糸』を読む~芥川龍之介の名作が教える心の教訓

現代のルッキズムへの警鐘!?

『鼻』は、他者の視線や自尊心との葛藤に苦しむ禅智内供を通して、人間の虚栄心と利己的な心理を浮き彫りにした物語です。見た目に惑わされたり、他人の評価に翻弄されたりする現代人にも通じるテーマが描かれています。また読者は、鼻が長かろうと短かろうと、自分らしく生きることの大切さを考えさせられるでしょう。一見ユーモラスでいて、深い洞察を持つ名作『鼻』、ぜひ一度お手に取ってみてはいかがでしょうか?

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『鼻』芥川龍之介の名作は現代のルッキズムへの警鐘!?

杜子春

「人間らしさ」の価値を問う物語

『杜子春』は、豊かさの儚さと「人間らしさ」の価値を問う物語です。贅沢を得ようと願った主人公が最終的に得たのは、人と絆を持ち、正直な自分であることの幸せでした。芥川龍之介ならではの幻想的な筆致で描かれる物語は、いまなお私たちに深い教訓を提供してくれます。「私たちは本当に大切なものを見失ってはいないか」。この問いに向き合うきっかけとして、『杜子春』をぜひ手にしてみてはいかがでしょうか?

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小説『杜子春』〜芥川龍之介が描く人間らしさと教訓〜

宮沢賢治の名作4選

読書感想文におすすめ!【小説あらすじ20選】銀河鉄道の夜、走れメロス、羅生門など(画像3)

宮沢賢治

銀河鉄道の夜

夢と現実が交錯する宇宙旅行

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は、現実の孤独と幻想的な旅を融合させた深遠な物語です。友情、自己犠牲、そして真の幸福とは何かを問いかけるそのテーマは、私たち読者の心を強く揺さぶります。ジョバンニとカムパネルラが銀河鉄道の旅で体験する出来事は象徴に富み、読むたびに新たな発見があります。この物語は、映像でも文学でも味わい尽くせる普遍的な価値を持ち、すべての世代に教養と感動を与える宝物です。あなたもぜひ、この名作の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?

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宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』〜夢と現実が交錯する宇宙旅行を読み解く

注文の多い料理店

軽率で欲に追われる人間が見たものは?

宮沢賢治の『注文の多い料理店』は、ユーモアと恐怖が入り混じった名作です。何気ない山奥で起きる非日常的な体験を通し、軽率さや欲に追われる人間の姿が浮き彫りになります。その一方で犬たちの忠誠や猟師の助けが希望をもたらし、最後には皮肉でありながらもほっとするような結末を迎えます。この物語は一見シンプルながらも深いテーマを秘めており、家族と一緒に読めば新たな発見もあるでしょう。この機会にぜひ読んでみてはいかがでしょうか? 豊かな想像力に浸り、教養を深めるひとときが待っています。

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宮沢賢治『注文の多い料理店』:50代女性にも刺さる名作の魅力とは?

風の又三郎

風の精霊と子どもたちの不思議な交流

宮沢賢治の『風の又三郎』は、自然と人間、そして人々の心に宿る神秘をテーマにした名作です。転校生である三郎は、どこか浮世離れした存在として村に現れ、彼の周囲では風を伴う不思議な出来事が起こります。本作は、ただの冒険譚にとどまらず、自然との繋がりや人間の純粋さを浮き彫りにしています。長く人生を歩んできた読者にもノスタルジックな感覚をもたらし、読者の心に忘れられない余韻を残す一作です。少し幻想的で懐かしい思い出のようなこの物語に、ぜひ一度浸ってみてください。

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宮沢賢治の名作『風の又三郎』風の精霊と子どもたちの不思議な交流

セロ弾きのゴーシュ

音楽と自然が織りなす心温まる物語

宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』は、厳しい日常と孤独な練習に悩む青年が、不思議な動物たちとの交流を通じて成長し、音楽家として開花する物語です。ユーモアに溢れつつも深い教訓を伝えるそのストーリーは、子どもから大人まで楽しめる作品です。この物語を読むと、挫折や失敗を乗り越える力を与えられ、また努力の尊さを考えさせられるはずです。豊かな自然描写と温かな人間性も、この小説の魅力を一層引き立てています。どれだけ小さな存在でも、周囲と繋がることで得られる影響や成長を感じさせる『セロ弾きのゴーシュ』。読後にはきっと、心が優しくあたたまることでしょう。

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子どもから大人まで感動必至!宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』の魅力を解説

太宰治の名作4選

読書感想文におすすめ!【小説あらすじ20選】銀河鉄道の夜、走れメロス、羅生門など(画像4)

太宰治

走れメロス

太宰治が描く友情と信念の物語

『走れメロス』は時代を超えて愛され続ける友情、信頼、誠実の物語です。人と人を結ぶ「信じる力」というテーマは、日々の暮らしの中でも共感を呼びます。また、メロスとセリヌンティウスがお互いの誠実さを尊敬し合う場面は、現代の私たちに無償の愛の価値を教えてくれます。友情や信頼について深く考えたいとき、この物語はきっと力強いメッセージを届けてくれるでしょう。

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『走れメロス』太宰治が描く友情と信念の物語

人間失格

不安と孤独を抱えた人間はどう生きるべきか?

『人間失格』の魅力は、人間の内面、自我、弱さに迫る描写にあります。主人公葉蔵の不安と孤独は、現代社会に生きる私たちの心情にも通じるもの。弱さを抱えた人間の葛藤、またその果ての絶望と喪失を描きながらも、読者に問いかけるのは、人間としてどのように生きるべきか、という深いテーマ。「恥」「罪」「信頼」といった要素が物語を彩る中、時に自身を振り返り、人間らしさとは何かを考えさせてくれる名作です。

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『人間失格』を読んで分かったこと:太宰治が描く人間の弱さ

女生徒

思春期特有の繊細な感情と日常生活の美しさ

『女生徒』は、ある少女の一日を通して、思春期特有の繊細な感情や日常生活の美しさを描いた一作です。物語の中で、現実と理想の間で揺れる少女の心理描写が巧みに展開されています。また、人間関係や家族の存在を再確認する過程は、私たち読者にも普遍的な教訓をもたらします。描かれる感情は、いつの時代の女性にも共感される要素が詰まっています。美しい自然の描写や人間の機微に触れることで、この作品は日常生活にささやかな希望を見つけ出す力を教えてくれるでしょう。日々に疲れたとき、ページをめくるとまた新たな視点が見つかる一冊です。

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太宰治『女生徒』の魅力に迫る:少女の心の機微と思索とは?

斜陽

母として、女として生きる没落貴族の行く末

『斜陽』は、没落貴族というフィクションの枠を超え、いまなお色あせない普遍的なメッセージを私たちに届けます。かず子が女性として、母として自己を見出していく姿は、戦後という時代背景を越えて、新しい倫理や生き方を模索する現代の読者に鮮烈な印象を与えます。「私は貴族」と最後に語る直治の死、そして母の死を乗り越えながら、新しく立ち上がるかず子の姿は、晴れやかで前向きな未来を予感させます。この名作が問いかけているのは単なる女性像ではありません。時代と個人、倫理と愛、家族と自由という普遍的なテーマに深く根差した物語であり、これからも読む人の心を打つ力を持つ作品と言えるでしょう。

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太宰治の『斜陽』あらすじ紹介。母として、女として生きる没落貴族の行く末

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