【熊谷真実さん・65歳】浜松に移住後に離婚そして再々婚も!移住成功の2つの秘訣とは?
移住成功のコツは友達づくりとゴミ出し
東京や大阪と行き来して芸能活動をしながら、自然栽培で野菜を作り、友人の所に間借りしてセレクトショップを運営。地元のイベントにも積極的に参加し、講演会に呼ばれる機会も増えた。今やすっかり浜松に根を下ろしている熊谷さん。移住を成功させる秘訣を尋ねると、「まずは友達をひとりつくること、そしてゴミ出しをきちんとすること」と教えてくれた。
「畑仕事がしたい、地元のコミュニティの一員になって、周りの人と助け合いながら暮らしていきたい、そんな夢をもって移住しましたが、最初は当然、右も左もわかりませんよね。でもひとり友達ができるとその土地のいろいろな面が見えてきます。私の場合は、当時の夫の知り合いに浜松に嫁いできた方がいて、移住の先輩である彼女を通して浜松のさまざまな面を知ることができました。彼女の友達を紹介してもらい、その友達ともまた友達に、と人間関係もどんどん広がっていきました」
そしてゴミ出しは、熊谷さんが大事にしている「郷に入っては郷に従え」の精神の表れだ。
「やっぱり変な評判が立つのも怖いですしね。最初は心配のあまり、ゴミ収集車が回収してくれるのをじっと見守ったりしていました(笑)」
そんな地元になじもうとする思いが届いたのだろう。芸能人だからという垣根なく、今ではみんな「真実ちゃん」と気さくに声をかけてくれる。ひとりから始まった友達は、もう100人を超えたという。
「私はわりと人の輪にガンガン入っていくほうで、それもよかったのかもしれません。野菜作りも最初は庭でやっていたのですが、ひとりではうまくいかないことも多かったんです。それで、畑を借りて栽培方法を教わりながら野菜を作れる農学校に行きました。そこで自然栽培に出合い、今はその講師の方と、月に一回、自然栽培で野菜を育てる方法を教える『みつばちと畑のがっこう』を開いています」
自然栽培とは、映画にもなった「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんの無農薬・無肥料の栽培方法だ。その教えをくむ農学校が全国で開かれている。
「コンパニオンプランツといって、トマトとバジルなど、相性のいい野菜を一緒に植えることでお互いの成長を促進したり病害虫を防いだりできるのですが、その組み合わせが何十通りとあって、みんなで実践しながら学ぶのがとても楽しいんです」
