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海外旅行の魅力を変えたレジェンド【兼高かおる】旅先でのワンピースファッションも!

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ゆうゆう編集部

60代が多いゆうゆう読者へ「海外旅行への憧れを抱いたきっかけは?」と聞くと、まっ先に「兼高かおる世界の旅」という答えが返ってきます。そんな旅のエキスパートの軌跡を写真で振り返り、今一度彼女の魅力を探ります。

兼高かおる 
旅行家・ジャーナリスト

かねたか・かおる⚫本名:兼高ローズ。
1928年2月29日~2019年1月5日(享年90)。
TBS系「兼高かおる世界の旅」(1959~90年)では世界150カ国以上を訪問し、地球180周分の距離を旅したことになる。
紫綬褒章他、受章歴多数。

美しくエレガントに世界150カ国を飛びまわった冒険家

兼高さん自身の魅力が存分に発揮された旅番組

映画『八十日間世界一周』の軽快なテーマ曲とともに始まる「兼高かおる世界の旅」。テレビの前で「今日はどんな旅が始まるんだろう」とワクワクして待っていた人も多かったのではないでしょうか。

1959年に始まった、日本初の海外情報番組「兼高かおる世界の旅」。まだ、海外渡航が制限されていた時代であり、テレビ放送が始まって7年目。もちろん、海外に直接行って取材をする番組は初めてでした。番組では、訪れる国、土地の風景だけでなく、暮らしや文化、人々との出会いを、兼高かおるさんが生き生きとレポート。

ローマの街角をさっそうと歩くこともあれば、ヨルダンではエキゾチックな民族衣装に身を包み、サモアでは部族の衣装をまとい首長と養子縁組の儀式を行ったことも……。

海外旅行が夢のまた夢のような時代、画面に映し出される世界各地の風景に、大人も子どもも心を奪われ、異国の地への憧れを抱いたのです。何より、兼高さんのチャーミングな笑顔、上品で知的な話術、エレガントなふるまい、おしゃれな衣装、生き生きとレポートする姿勢にただただ魅了されました。

番組は31年間も続き、兼高さんが訪れたのは世界150カ国以上。71年には一般女性としては世界で初めて南極点に到達。また、ダリのスペインのアトリエを訪れ、キューバ危機の中、ジョン・F・ケネディ大統領と対面(日本の首相より先だった!)、皇太子時代のチャールズ英国国王にインタビューするなど、世界のセレブとの出会いも。

こんなに素敵な女性が日本にいる! 女性が海外でも活躍できる時代が来る!

兼高さんに憧れ、留学や海外での活躍を夢見て英語の勉強に励み、実際に飛び立った女性も少なくなかったはずです。

ゆうゆうフレンドも「兼高かおる世界の旅」で海外旅行を夢見ていました♪

長島喜久代さん(69歳)

海外旅行が今のように一般的でないときに、自分の知らない世界を知ることができ、毎週ワクワクして番組を見ていました。航空会社・パンナムのマークを見て、いつか海外旅行に行きたいと思っていました。

宮崎綾子さん(61歳)

兼高さんがひとりでディレクター、レポーター、ナレーター、ときにカメラマンまでなさっていたことが印象的で、なんてかっこいいんだろうと子ども心に思いました。放送の仕事に携わる夢をもっていたので、私も兼高さんのようにマルチに仕事のできる女性になりたいと憧れていました。

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