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庭がなくても、狭くても大丈夫! 鉢植えバラの育て方とおすすめポイント

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吉原美奈子

押さえておきたい鉢栽培のポイント

鉢栽培であっても、植え付けの時期、花がら切り、剪定などの基本的な作業は地植えと大きく変わりません。
注意したいのは水やりで、何日おきと決めるのではなく、鉢土の表面が乾いたら水が底穴から流れ出るまでたっぷり与えることを継続します。

品種は前述したようにコンパクトなものを選びますが、華やかなHTやシュラブを植えたい場合は樹高樹形に気を付けます。
樹高は1.2m程度の低いもので、樹形はすっと上に伸びる直立性か半直立性を選ぶと扱いがラクでしょう。

庭がなくても、狭くても大丈夫! 鉢植えバラの育て方とおすすめポイント(画像6)

名花アイスバーグのコンパクトブッシュ、‘ベビーアイスバーグ’が誕生し、店頭に出回っています。樹高80㎝ほどと小ぶりで耐病性が向上しています。(著者撮影)

逆にが横に伸びる横張り性や、大きく茂るタイプだと手こずるかもしれません。
鉢の大きさはミニ系なら6号鉢、それ以外では8号鉢が適当で、土は下3㎝に鉢底石を入れ、市販のバラ専用の培養土を使って植えます。

肥料は鉢植えの場合、地植えのように冬と夏の元肥は必要なく、2月下旬~11月中旬まで月1回の施肥を繰り返します。
鉢の縁3か所ほどに、規定の分量のバラ専用の肥料を置くか、軽く埋めるようにします。

鉢植えのバラは地植えのように地面に接していないため、病害虫の被害も受けにくく、環境がよければ無農薬栽培も不可能ではありません。

しかし、地植えほどでなくても、やはり大敵の黒星病やうどん粉病はあなどれません。
スプレー式のバラ専用の殺虫・殺菌剤を常備し、被害を発見したらすぐに使用して拡大を防ぎましょう。

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シュラブとは、ガーデニングでよく用いられる低木の総称です。生長が安定し、剪定によって形を整えやすいことから、庭や花壇の基盤となる植栽として重宝されています。バラの一種のシュラブローズも有名で、初心者から上級者まで幅広く愛されています。また、季節ごとの景観を楽しめる落葉樹や常緑樹があり、生育環境やデザインに応じて選べるのも魅力的です。

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鉢底石とは、鉢植えの一番下に敷く軽石などの石のことで、水はけをよくするために使います。鉢の中に水がたまりすぎると根腐れの原因になるため、鉢底石で排水性を高めることが重要です。再利用が可能なので、キッチン用の水切りネットなどに入れて使用すると便利です。

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培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

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樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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元肥とは、植物を植える前や植えつけ時に、あらかじめ土に混ぜ込んでおく肥料のことです。追肥とあわせて行うと元気に育ちます。

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株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

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枝とは、植物の幹や主軸から分かれて伸びる部分で、葉や花、果実をつける役割があります。枝の生え方や配置によって光の取り込み方や風通し、樹形が左右されるため、剪定や誘引を通じて理想的な姿に整えることがガーデニングでは大切になります。

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