【76歳・自分ファーストな暮らし】70歳目前で入居したシニア向けマンション選びのコツは?
「やめたこと」は何ですか?
毎日の食事づくりが「マスト」でなくなり、食堂、手軽な自炊、外食を気分で使い分け
「料理は好きなので、今も自分で調理します。だけど、料理が〝義務〞でなくなったのはすごく気がラクね」。事前にメニュー表をチェックして、マンションの食堂を利用する日も。自室でとる朝食は、黒にんにく、ちりめんせんべい、落花生などとフルーツに固定化して調理の手間をカット。
「手放したもの」は何ですか?
大きな家電、固定電話、仏壇、車——。大量のものを処分して1/4 の広さの住まいへ
居住スペース70坪のビルから17坪のマンションへ引っ越した真藤さん。親類の業者の助けもあり、コンテナ単位でものを処分した。「ダイソン」の大きくて重い掃除機はここでは不要と、軽量な「マキタ」だけに。最寄り駅まで徒歩圏のため運転免許も返納し、60歳で乗り換えた赤の「ビートル」も手放した。
土鍋が大小10個もあった以前。IH対応のものへの買い替えでいったんリセット
赤坂の実家は広いオープンキッチンで、調理道具もたくさんあったとか。「火事の心配が少ないIHコンロになり、お気に入りばかりだった土鍋などは人に譲りました」。取っ手の外せる「ティファール」のセットはコンパクトなキッチンで活躍。魚焼きグリルがないので、IH対応のグリルパンも重宝。
仕事に欠かせなかったヒールの靴は処分。履き心地のいいお気に入りだけに
「働いていた頃はスーツを着ていたので、ヒールの靴が必須だったんです。ずっと外反母趾で頭痛にも悩まされていたので、ヒールの靴はほぼ手放しました」。代わりに愛用するようになったのが、「コール ハーン」のスリッポンローファー。足に合うので、気づいたら6足にも!
▼後編では、「自分で選択したから楽しい」という、今の暮らしについてうかがいました。▼
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※この記事は「ゆうゆう」2025年11月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
