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丈夫で可愛い!こぼれダネでふえる一年草[8選]の楽しみ方

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光武俊子

こぼれダネの発芽率が高い【オルラヤ】

開花期:4~7月
草丈:50~100㎝

レースのように優雅な花はバラとの相性がぴったり。1990年代に紹介されると爆発的な人気となりました。トゲ状の突起がある大きなタネで、根がまっすぐに伸びる直根性。鉢や庭に直接タネまきして植え替えなしに育てるのが向きます。こぼれダネでとてもよくふえます。

浮遊感のあるユニークな花や果実【ニゲラ】

開花期:4~7月
草丈:30~100㎝

ニゲラは地中海沿岸や西アジアに16種ほどがあり、なかでニゲラ・ダマスケナが和名クロタネソウと呼ばれて栽培されています。という糸状の葉に囲まれた花や、花後にできる大きな丸い果実がユニーク。切り花でも人気です。秋にタネまきしたら、11月下旬までか春先に植えつけ

丈夫で可愛い!こぼれダネでふえる一年草[8選]の楽しみ方(画像9)

ニゲラの果実

大きなタネは直まきで育てやすい【スイートピー】

開花期:4~6月
草丈(つる伸び):20~200㎝

近年は切り花で人気ですが、大きなタネは扱いやすくて鉢や庭に直接まけるのでタネまきに向く草花です。誘引しなくても支柱にまきつくつる性なので、フェンスなどのそばにまけば手間なく高さが演出できます。硬いタネをまく前に傷をつけておくと発芽しやすくなります。

長く咲いてドライフラワーにも【ヤグルマギク】

開花期:4~7月
草丈:30~80㎝

花の集まりである花序の形からついた和名ですが、近年は学名のセントーレアで呼ばれることも。草丈30㎝ほどの種類が中心で、1m近い高性種もあります。タネではピンクや白花との花色ミックスがおもに流通。タネは秋のほか、春や夏にもまけます。春には苗も多く出回ります。

こぼれダネを上手に咲かせるには

こぼれダネをうまく咲かせるためには、花が咲き終わってもそのままにしてタネを成熟させることがまず大事! 花がらが目立っても切らずにおきます。やがて果実が弾けてタネが地面に落ちます。そのとき、地表がグラウンドカバーや枯葉などで覆われていると、無事に着地できないので気をつけて。

春の花が咲き終わるころは気温が上がります。発芽したばかりの幼苗は弱々しくて、ナメクジなどに食害されることも多いです。たくさんのタネがこぼれても生き残るのはわずかと心得ておきましょう。オルラヤなどがふえすぎて困る場合は、苗のうちに間引いてコントロールします。

苗を植えつけるのとは異なり、わずかなすき間からも咲き出すこぼれダネ育ち。思わぬ組み合わせでほかの草花とのコラボレーションを楽しませてくれるかもしれません。

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グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

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誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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草丈とは、植物が地面からどのくらいの高さまで育つかを示す言葉で、園芸品種の選定や植えつけ間隔を考えるうえで重要な指標になります。低い草丈の品種は鉢植えや寄せ植えに向き、高い草丈の品種は庭の背景や目隠しとして活躍します。花壇づくりでは草丈のバランスを取ることで、奥行きや見栄えのよいレイアウトに仕上げられます。

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花形とは、ガーデニングにおいて花の形状や咲き方を指します。漏斗形、鐘形、バラ形など多彩なタイプがあり、花壇や鉢植えのデザインで個性や全体の雰囲気を引き立てます。特に寄せ植えや庭づくりでは、異なる花形を組み合わせることで立体感や動きを演出できます。例えば、パンジーの平らな花形とチューリップの漏斗形を組み合わせることで、視覚的にバランスの取れた華やかな空間が生まれます。花形の組み合わせ方の工夫次第で、ガーデニングの幅は無限に広がります。

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花序とは、複数の花が一定のパターンで並んだ構造を指し、植物の種類によって総状花序、円錐花序、頭状花序など多様なタイプがあります。例えばスズランのように一方向に並ぶものや、アジサイのようにまとまって咲くものなど、その形は見た目の美しさだけでなく、花粉の運搬効率や種子の散布にも関係しています。花序の形状は分類学や園芸品種選びでも注目される要素です。

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果実とは、花が受粉・受精した後に子房などの部分が変化してできる構造で、植物が種子を守りながら分布させるための重要な器官です。トマトやリンゴのように肉厚で食用になる果実もあれば、タンポポのように乾燥して風に乗るものなど、形や機能は多岐にわたります。果実の成熟過程や構造の違いは植物の分類学においても重要な手がかりとされています。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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苞とは、花の近くにつく葉のような部分で、本来の葉とは形や役割が異なります。ポインセチアやブーゲンビリアなどは、この苞が色づいて花のように見えます。実際の花は中心にある小さな部分で、苞は花を守る役割をしています。

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