花が美しいだけじゃない!ローズヒップも楽しめるバラの種類と育て方のコツ【ガーデニング】
11月も中旬をすぎると秋バラもそろそろ終わりを迎えます。花が終わるのは寂しいものですが、バラは実も楽しめることをご存じですか? バラの実の利用法、そして実を楽しむのに適した種類をご紹介します。
「ローズヒップ」とは?
バラを育てている人にとって、花後の花がら切りは基本中の基本となっているはず。
バラは花が終わって花弁が散ると、花弁の下のふくらんだ部分が次第に大きくなり実を作ります。
しかし実をつけることはとてもエネルギーを使うことで、結実するとバラの体力は消耗します。
なので、バラの体力を保ち次の花にエネルギーを集中させるため、普通は花がらを切って実がつかないようにするわけです。
ということでバラを育てている方にはあまりなじみのないバラの実ですが、花がら切りをやらないでおくと、実は次第にふくらんで赤やオレンジに色づきます。
この実はローズヒップとも呼ばれ、球形や卵型をしていてとても可愛いものです。
ローズヒップを見たいなら一季咲きを
花だけでなくローズヒップも楽しみたいという方は、花がら切りの必要がない一季咲きのバラを育てるとよいでしょう。
特に野生のバラやオールドローズには花も実も魅力的なものがあります。
オールドローズは大きく茂るものが多いため、庭にある程度のスペースが必要ですが、伸びてくる枝をフェンスなどに這わせる方法もあります。
なお実を利用したい場合、薬剤散布は行わないのが原則です。
ローズヒップを採るのに使われるバラは、ヨーロッパではドッグローズと呼ばれるロサ・カニナの仲間、日本ではノイバラやハマナスがあります。
ノイバラやハマナスは比較的簡単に入手でき、一般家庭でもてあますほど大きく育つことはないでしょう。
ノイバラは香りがよく、5弁の清楚な白い花を咲かせます。
実は赤く小さく、びっしりとつくのでなかなか見ごたえがあります。
ハマナスとも呼ばれるロサ・ルゴサは花が大きく美しく、強く香ります。
実はツヤツヤとして、つぶれたような楕円の形も印象的。
原産地の北海道ではジャムやティーにもさかんに利用されています。
