「小学生にもおすすめ」!?ミュージカル界隈をザワつかせるバカみたいに楽しい舞台とは?【福田雄一×中川晃教】
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田中希
ブロードウェイには老若男女いるけど、日本は…
福田さん:「日本のミュージカルがちょっと敷居が高いというか、ブロードウェイに行くと、若い人もいれば、子どももいるし、何より男女が半々の割合。日本だと女性が大半ですよね。その状況をなんとかして変えられないかなって思って始めたのがW OW O Wオリジナルのミュージカルコメディ『グリーン&ブラックス』(2017年〜井上芳雄主演。ゲストに中川さんも登場)。芳雄くんとミュージカルの裾野を広げたいねって話してたんだよね。やっとコロナ前頃かな、多少間口が広がったかな、と話したことを覚えていますね」
「バカみたいに楽しい」小学生から楽しめるコメディミュージカル
――では、今回のミュージカルもその裾野を広げるのに一役買いそうな作品になりそうですね。
中川さん:「本当にそう思います!一見ふざけていますが、実際は素敵な音楽、プロフェッショナルなお芝居、そう、“真面目に高度なこと”を俳優たちもやっていますよね」
福田さん:「本当に真面目だよね。この作品は、全方面というか小学生が観ても面白いと思います。もし、ちょっとだけ事前準備としてリクエストするなら、小学生にシェイクスピア作品を少しだけかじってきてって言えば、もう面白く観れちゃうと思う。“ハムレット”と“オムレット”を勘違いするってことだけがわかればいいんだから(笑)。あとはどこかで聞いたことがあるミュージカル音楽が流れる、本当に楽しいミュージカルだと思います。僕と関わってくださる方はご存知なんですけど、僕、本当にミュージカルが大好きなんですよ。劇団四季も全部見ているし、以前はお正月に2週間くらいニューヨークに行ってずーっとブロードウェイでお芝居観てたの。最近は行けてないけどね。そんなミュージカルへの愛情を全て注ぎ込んだ物語にしていますので!もしかしたら僕の撮った映画しか観たことない人や、僕には映画監督のイメージしかない人もきっと楽しめるはずです」
中川さん:「福田さんって、俳優の持っているポテンシャルも見ながら、そこを本当に料理長のごとく、いいよいいよ!って言ってくださる監督さんなんです。演じる側は皆、とても高度なことを頑張ってやってるんですけど、さらにプラスアルファでさらりと全然違うことをもっともっと!と福田さんは入れ込んできます(笑)。色々なミュージカルを経験してきましたけれども、この作品は俳優として経験したことのないようなことをさせてもらえたと思っています。これはきっといろんな作品を見ていらっしゃるお客様も、そうじゃない方もこの時代の中でラインナップされているミュージカルの中で、ちょっと別格だよねって思ってもらえるはず。少しでも興味を持っていただけるなら、ぜひ劇場に足を運んでください!」
【プロフィール】
福田雄一(ふくだゆういち)
1968年生まれ。栃木県出身。1990年に旗揚げした劇団「ブラボーカンパニー」で座長を務めるかたわら、フリーの放送作家として数々の人気テレビバラエティ番組を手掛ける。テレビドラマ『勇者ヨシヒコ』で人気を博したのち、映画『HK変態仮面』『斉木楠雄のΨ難』『銀魂』や『今日から俺は!!』などの監督・脚本・演出を手掛ける。大のミュージカルファンであり、ブロードウェイ作品の脚本、演出も多い。
中川晃教(なかがわあきのり)
1982年生まれ。宮城県出身。シンガーソングライター、俳優。2001年デビューし、その年の第34回日本有線大賞新人賞を受賞。2002年日本初演となるミュージカル「モーツァルト!」の主演に抜擢され、初舞台で第57回文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞、第10回読売演劇大賞優秀男優賞、杉村春子賞を受賞するという快挙を達成。2016年に日本で初演されたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』のフランキー・ヴァリ役が話題になり、第24回読売演劇大賞最優秀男優賞、第42回菊田一夫演劇賞を受賞。音楽活動と並行し、日本のミュージカル界をけん引し続けている。
INFORMATION
ミュージカル「サムシング・ロッテン!」
公演日:2025年 12月19日(金)~ 1月 2日(金)
会場:東京国際フォーラム ホールC
出演者:
中川晃教、加藤和樹、石川禅、大東立樹(CLASS SEVEN)、矢吹奈子、瀬奈じゅん
岡田誠、高橋卓士、横山敬 / 植村理乃、岡本華奈、岡本拓也、神谷玲花、小山侑紀、坂元宏旬、高橋莉瑚、高山裕生、茶谷健太、横山達夫、吉井乃歌、米澤賢人
小林良輔(スウィング)、七理ひなの(スウィング)
脚本:ケイリー・カークパトリック、ジョン・オファレル
作曲・作詞:ケイリー・カークパトリック、ウェイン・カークパトリック
演出:福田雄一
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撮影/三角茉由 取材・文/田中希
