冬の室内ガーデニングを華やかに!咲き続ける鉢花[8選]と育て方のコツ
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光武俊子
年末年始を前に、冬の室内を華やかに飾る鉢植えの花を用意しませんか。温度に気をつけて、お日さまによく当てれば、切り花よりずっと長く咲き続けます。近年は植物栽培用のライトも普及しているので、冬の晴天が少ない地域でもインドアガーデニングが楽しめます。
冬の室内で花を咲かせるコツは
先週は冬でも“戸外で咲く寒さに強い花”を紹介しました。今週は適切な温度を保つことで“室内で咲く花”を紹介します。クリスマスやお正月を前に、室内で長く咲き続ける鉢花はお得です。寒くて庭に出る機会が減ってしまう冬は、部屋でもガーデニングも楽しみましょう。
冬に咲く花はけっして少なくありません。ただ、寒さに弱いものが多いので、植物ごとに適した温度で栽培することが大切です。寒さに弱いからといって暖房の効いた室内では暑すぎたり、日当たりのよい窓辺は夜に温度が急激に下がることなどに、注意して置き場所を選びます。
昼間は日差しで温まる廊下などに置き、夜は暖房のない部屋の中央に移動できたら完璧! 窓辺に置いた鉢植えに、夜だけ段ボール箱などをかぶせて保温してもよいでしょう。
観葉植物の多くは耐陰性がありますが、多肉植物や花を楽しむ草花はお日様が大好きです。明るさの足りない玄関などで栽培したい場合は、LEDライトで補光しましょう。植物育成用ではない、一般のLEDライトでも大丈夫。最低1000~2000ルクスを半日ほど当てます。
室内の明るさが植物栽培に足りているかどうかの目安は、スマホの無料アプリで計測できます。この冬は室内の明るさをあちこちチェックしてみるのもおすすめです。
年末年始におすすめ! 冬に室内で咲く花8選
霜や寒風の当たらない場所で咲く【マーガレット】
開花期:11~5月
樹高:30~80㎝
カナリア諸島原産のマーガレットは、現地では晩秋から晩春まで戸外で咲き続けます。ただし、日本では0℃以上を保ち、霜や寒風の当たらない場所で栽培。15~20℃あれば株が傷むこともなく、つぎつぎに花を咲かせます。霜の降りないベランダなどでは常緑で越冬する、本来は低木です。
シャンデリアのように花を咲かせる【シャコバサボテン】
開花期:11~3月
草丈:20~40㎝
ブラジル南部に自生する多肉植物で、扁平になった葉のような茎(茎節)を伸ばしながら、その先に花を次々に開花。吊り鉢などに仕立てるとシャンデリアのようです。春から秋は戸外で日光に当て、冬は最低5℃以上、10℃ほどの窓辺で育てます。暖かすぎると花を落とすので要注意。
冬に咲く育てやすい洋ランの代表【シンビジウム】
開花期:12~4月
草丈:30~80㎝
東南アジア各地の原種をもとに多彩な園芸品種が流通します。ふくよかな花には香りがあり、常緑性で初心者にも育てやすい洋ランとして人気です。5~10月は戸外で育て、冬は5℃以上の室内で育てます。真夏以外は日当たりが適し、昼夜の温度差があると花が咲きにくいので要注意。
暖地では戸外でも冬越しできる【ユリオプスデージー】
開花期:11~4月
樹高:30~100㎝
耐寒温度は0℃前後で、−2℃を下回ったり霜や寒風によっては枯れやすいものの、暖地では戸外で冬越しできる常緑低木です。マーガレットによく似たキク科の花。葉の裏が細毛におおわれてシルバーがかり、黄色の花と引き立て合います。南アフリカ原産で水はけのよさを好みます。
