ベストセラー『三千円の使いかた』の作者【原田ひ香さん】物価高の中、3000円あったら何に使う?
ベストセラー『三千円の使いかた』をはじめ、お金をテーマとする作品が人気の原田ひ香さん。プライベートでは、どのようなお金とのつき合い方をしているのでしょうか。
原田ひ香さん 作家
はらだ・ひか●1970年神奈川県生まれ。
2005年「リトルプリンセス二号」でNHK創作ラジオドラマ大賞受賞。07年『はじまらないティータイム』ですばる文学賞受賞。
「ランチ酒」シリーズ、『一橋桐子(79)の相談日記』など著書多数。
10年来、愛用している軽くてスリムな長財布
原田ひ香さんのマネー小説では、財布も大事なモチーフ。『財布は踊る』には、お財布アドバイザーの「お財布の中身はあなたの頭の中身です。財布が整頓されているということは、あなたの頭もいつもクレバーで澄み切っているということなのです」というセリフが出てくる。
まずは、原田さんが使っているお財布を見せていただいた。
「10年くらい同じ型のお財布を使っているんですよ」と、取り出したのは、シンプルなデザインのL字ファスナー型長財布。紺と茶の色違いが2つ。
「だんだんツヤが出てくる皮の質感や、少しへなへなした感じが気に入っていて。気分を変えるのに色違いも持っています」
薄く見えるが収納力は抜群。
「カード入れが12枚分、病院の診察券なども入れています。外側のポケットも便利。価格もほとんど変わらず、今は1万2000円ほど。1~2年に一度、新しいものを買うんですが、製造中止が心配で買いだめしようかと思うくらい(笑)」
中を見せていただくと、すっきり。レシートは1枚もない。
「食費は現金でと決めていて、このお財布とは別に分けているので、レシートはそちらに入れています」
