老けないうどんの食べ方。正解は素うどん、サラダうどん、温玉うどん、どれ?【老けない食べ方の新常識#2】
ベストな選択は「ゴマドレッシング」だった!
これはどういうことでしょうか。サラダうどんの血糖値の上昇を抑えたのは、野菜の食物繊維ではないのか―。この疑問を検証すべく、次にかけうどんに「難消化性デキストリン」という食物繊維を加えて、血糖値の変化を調査しました。
結果、血糖値のピークが、難消化性デキストリンを添加したうどんは、約62mg/dL。温玉うどんのほうが、難消化性デキストリンを添加したうどんより、血糖値の上昇を抑える作用がやや強いことがわかったのです。
じつは、サラダうどんの効果は、食物繊維の作用と考えていましたが、その後の研究で、タレのゴマドレッシングの影響も大きい、と私は考えるようになりました。ゴマドレには、黄金トリオの要素すべてが含まれています。
老化予防に大事なのは、アルデヒドの発生を抑えて、AGEs(※2)をつくり出さないこと。それが糖尿病などの生活習慣病や不調を予防し、健康と若々しさを守るには必要です。そのためには、何としてもアルデヒドスパーク(※3)を防がなければいけません。
<用語解説>
※2「AGEs」
エージーイー。「終末糖化産物」。糖化反応の最終段階でつくられるさまざまな化合物の総称で、最終的に老化を促進する物質。
※3「アルデヒドスパーク」
体内でアルデヒドが急速に発生し、糖化を加速させること。アルデヒドスパークを防ぐうえで、第一に重要なのは「食べ過ぎない」こと。第二に重要なのが、アルデヒドスパークを防ぐ=老化を防ぐ「食べ方公式」です。
【老化を防ぐ食べ方公式】タンパク質×脂質×酸=黄金トリオ
その対策としては、うどん単体(かけうどん)ではなく、黄金トリオをそろえて食べること。これができれば、サラダうどんでも、温玉うどんでもいいのです。
なお、酸が不足してしまうときには、あらかじめクエン酸のサプリメントや、クエン酸を含む柑橘を摂取しておくか、酸を緑茶に置き換えてもよいでしょう。
では、天ぷらうどんはどうでしょうか。讃岐うどんでは、天ぷらを添えて食べるのが定番スタイル。海老天やかしわ天(鶏肉の天ぷら)など、タンパク質の豊富な天ぷらならば、血糖値の上昇が抑えられ、アルデヒドスパークを防げると考えられます。
ただし、天ぷらはエネルギー量が大きくなりますから、食べ過ぎには注意です。
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最新科学でわかった 老けない食べ方の新常識
八木雅之著
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