ガーデニング初心者必見!香り豊かで美しい【歴史的名花バラ】の選び方と魅力
晩秋から早春はガーデンセンターにバラの苗がたくさん出回り、植え付けにもピッタリの季節です。多種多様なバラの中から、育てて誇らしく周囲の人にも喜んでもらえるバラが選べたら最高ですね。今回は歴史的な名花をいくつか紹介します。
名花は時代の波を超えて愛される
バラ以外の草花や植物も同じですが、このバラが最高!という決めつけは少し傲慢な気がします。
植物はどれもがそれぞれに特徴や魅力があり、互いに調和して美しいシーンを作り出してくれるからです。
そんなことを頭に入れながら、それでも持っていたら自分の心が満たされて、周囲の人にもちょっとエピソードを話してやれるようなスペシャル感のあるバラがあれば素敵だと思いませんか?
今回はバラの大きな魅力である、花の美しさと香りのよさを両立していて、しかも時代の波に洗われてなお評価が高いバラをいくつか選んでみようと思います。
この『時代の波』というのがポイントで、バラは数万種といわれるほどの品種があり、今も次々と魅力的な新品種が生産されています。
そうした波にもまれて消え去る品種も多い中、今なお人々に高く評価されるバラこそが名花と呼ばれるのでしょう。
今、ブームとなっている人気のバラも、数十年後に残っているかはわかりません。
バラの美は極めて主観的なものかもしれませんが、評価の定まった品種を持ち、大切に育てていくのもバラを愛する人の喜びと言えるでしょう。
香りのよいバラの名花いろいろ
バラの魅力が存分に味わえ、スペシャルなエピソードを持つバラに‘ラ フランス‘があります。
20世紀を代表するハイブリッドティーローズの第1号の品種であり、澄んだピンクの整った半剣弁高芯花をたくさん咲かせ、甘く濃厚な香りのダマスク香を振りまきます。
いつ見ても美人だなぁと思わせてくれる、バラ愛好家ならどうしても持っておきたい品種です。
黒赤で大輪の‘パパメイアン‘は、今では少し古いイメージもありますが、四季を通してよく咲き、ベルベットのような質感でダマスクの強香とともに圧倒的な存在感があります。
世界的に有名なフランスのメイアン社のバラで、超有名な‘ピース‘を作出したアントワーヌメイアンに捧げられた品種です。
ティーの香りは上品ですっきりとして、ダマスクと並ぶバラの芳香ですが、この香りの名花に‛レディ ヒリンダン’があります。
枇杷(びわ)色とも称される深みのあるイエローアンバーの花と紫味を帯びた枝との対比が大人っぽくて素敵です。
花付き、四季咲き性がよく、少しうつむいて咲く風情もやさし気で、和風の家にも合う品種です。
