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親の着物がオシャレに変身!まっすぐ手ぬいでOK【着物リメイク】のコツとは?

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ゆうゆう編集部

親の着物や嫁入り道具だった古い着物など、家に眠っている着物はありませんか? ここでは、そんな着物に新たな命を吹き込む、リメイクのアイデアをご紹介します。

高橋恵美子さん 手ぬい手芸家
たかはし・えみこ●東京都生まれ。
文化服装学院卒業後、はじめて手作りをする人でもできるやさしい手ぬいを提案して、45年にわたり活躍。
これまでの著書は130冊以上の手ぬい手芸界のレジェンド。
https://www.emico-co.com

直線のままの生地をまっすぐ手ぬいですてきなアイテムに

「着物リメイクの魅力は、何といっても素材のよさ。絹や木綿など、天然で上質の素材なので肌触りがよくて、静電気が起きにくく、快適であったか。日本の気候に合っていると思います」

そう話すのは、手ぬい手芸家としてこれまで130冊以上の書籍を出版してきた、高橋恵美子さん。

「着物をほどくと幅36センチと18センチの細長い布になります。市販の生地幅より狭いですが、生地をぬい合わせれば可能性は無限大。まっすぐ手ぬいするだけでも、こんなにすてきなアイテムを作れますよ」

使う道具は針と糸が中心。「シンプルだからこそいいものを」と話す。

「生地が絹でも木綿でも、針は薄地用の絹針がおすすめ。糸は右よりの手ぬい専用糸を使います。手ぬい=運針と思われがちですが、ぐしぬい(並ぬい)で十分。丈夫に仕上げたい部分は、オリジナルの『返しぐしぬい』がおすすめです」

親の着物や嫁入り道具だった古いアンティーク着物などは、生地が繊細。ミシンでリメイクすると、裂けてしまうことがあるのだとか。

「着物は手ぬいで作るものなので、ちくちく手ぬいが素材に合っているんです。針をぬい進める時間は豊かで、気持ちがおだやかになります。

私も母の着物を何着かリメイクしましたが、やはり母と似ているのでしょうね。顔映りがよいのか、必ず『すてきね』とほめられます。眠ったままの大切な着物をリメイクして、新たな命を与えてあげてください」

着物リメイク【きれいに仕上げるコツ】

着物の状態をチェックする

最初にシミ、汚れ、虫食いなど傷んだ部分や、生地の耐久性などをチェック。着物は洗い張りなどを繰り返すと目がつまり、針を通しにくくなるものも。ぬう前に布端で針の通りを確認しましょう。

道具はいいものを

着物リメイクに使用する針は絹糸用でやや長め、番号では四ノ三番くらいがおすすめ。糸は右よりでよじれにくく、なめらかなポリエステル100%の手ぬい専用の糸を使って。針に糸を通せるデスクスレダー(糸通し)も必須。いい道具を使うと作る工程でもストレスがなく、仕上がりもきれいに。

普段のお手入れは

繊細な絹の場合は洋服に仕立てた後にドライクリーニングを。木綿の場合は優しく手洗いがおすすめ。布端を水につけて、色落ちするようならドライクリーニングに出しましょう。

ほどくときのコツ

ぬい糸は布端から切らず、ぬい目の中間あたりから切りはじめて。ぬい目を軽く広げ、糸切りばさみでぬい糸を切りながら少しずつほどきます。固くしっかりぬってあるぬい止まりは、軽くもんで糸をゆるませながら少しずつ切ります。

ぬい方は「返しぐしぬい」で

ぐしぬい(並ぬい)の手軽さと、半返しぬいの丈夫さの両方を併せもつ、高橋さんオリジナルの手ぬいテク。等間隔に2~3針ほど並ぬいをしたら、ひと目分返して針を入れ、ふた針分先に針を出す。これを繰り返します。

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