【ガーデニングQ&A】地植えのキンカンに実をならせるにはどうすればいい? 正しい剪定方法は?
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園芸ガイド編集部
植物を育てていくうえで、わからないことや悩んでいることはありませんか? ここでは、読者の皆さんから寄せられたガーデニングにまつわる疑問や質問、お困りごとに、園芸研究家の船越亮二さんが回答します。今回のテーマは「キンカン」です。
Q キンカンの実がならない
キンカンを地植えで6年ほど育てています。花がたくさん咲くようになりましたが、実がなりません。どうしたらたくさん実がつくようになりますか? また、剪定の時期や方法も教えてください。(千葉県八千代市 65才)
A 1〜3月に追肥としてリン酸、カリ肥料を施し、3月上旬~中旬の剪定時には枝先を切らないように注意して
キンカンはカンキツ類の中では観賞用のキンズに次いで果実は小さく、大人の中指の指先程度の大きさで、果皮は薄く果皮ごと食べられます。今では温暖な鹿児島県、宮崎県がキンカンの温室栽培を始め、やや大粒で実も皮も甘くて美味のキンカンの生産を行っており、キンカンのイメージがずいぶんと変わってきています。
日本で最も多く植えられているのはニンポウキンカン、ほかにナガミキンカン、マルミキンカン、ミカンとの交配によって生まれた40gにもなる大果であるフクシュウキンカンです。フクシュウキンカンは1〜2月まで樹上で熟させるとおいしく食べられます。
キンカンは7〜8月に花を咲かせますが、7月中旬〜下旬に開花したものが結実率が高いので、だいたい冬に収穫するのは7月中旬~下旬に開花した果実です。
元来キンカンは1本でも受粉しますが、鹿児県、宮崎県のように一棟のハウスの中にたくさんのキンカンを植えていると、なりすぎるほど果実がなりますので、2~3回に分けて摘果を行い立派な果実のみを出荷しています。庭で1〜2本育てる場合は摘果は必要ないと思いますが、2~3段階くらいに分けて収穫するようにしていくとよいでしょう。
また、リン酸・カリ肥料(骨粉や草木灰など)を追肥として1〜3月にかけて施し、しっかりした枝条(茎と葉が一体のもの)を作っておくことも大事です。
花は充実した短枝の頂部に開花・結実するので3月上旬~中旬の剪定時には枝先を切ることは避け枝条は放任しておくほうがよいでしょう。8月中旬〜9月下旬に小さな果実や変形した果実は摘み取り、大きな果実を残しておくようにします。8月以降に花が咲いたものはたとえ結実しても早めに摘果をし、先に結実した果実の生育のじゃまにならないようにしてあげてください。あくまで7月中旬〜下旬に開花・結実したものを、11月下旬から順次収穫していきます。摘果は9月いっぱいに行いましょう。短い枝の先端部分に5〜7果つきますが、大きくて形のよい果実を15㎝程度の枝で2~3果、残すようにしてください。
キンカン
キンカンの栽培カレンダー
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イラスト/群 境介
※この記事は『園芸ガイド』2026年冬号の記事を、WEB用に再編集したものです。
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