【ガーデニングQ&A】チューリップの球根を植えてもいつも花が咲きません。失敗の理由は水はけ?植え方?
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園芸ガイド編集部
植物を育てていくうえで、わからないことや悩んでいることはありませんか? ここでは、読者の皆さんから寄せられたガーデニングにまつわる疑問や質問、お困りごとに、園芸研究家の山口まりさんが回答します。今回のテーマは「チューリップ」です。
Q チューリップの花をきれいに咲かせたい
チューリップの球根を何度か植えていますが、いつも失敗して花が咲きません。水はけが悪いのか、深植えしすぎているのか理由もわかりません。どうしたらじょうずにきれいな花を咲かせられますか?(静岡県磐田市 80才)
A 水不足と生育途中の高温が原因かも。入手した球根は風通しのよい場所で保管し、栽培中は水をたっぷり与えて
春を彩る定番の球根植物といえば、チューリップをあげる方がほとんどでしょう。春爛漫のなか、色とりどりのチューリップは、春の喜びにあふれているよう。
チューリップは、紅葉が見ごろのころに、球根を日当たりのよい、排水性・保水性のある肥沃な土壌に、緩効性化成肥料の元肥を施して植えつけます。覆土は球根の高さの3倍を基準とし、霜柱が立ちやすい場所ではやや深めに植え、敷きわらなどをするとよいでしょう。チューリップの球根の中にはすでにつぼみができているので、ふっくらとした大球を植えると、多少生育条件の悪い場所でも、花を咲かせてくれます。
チューリップの花が咲かない原因は、2つ考えられます。
①水不足です。チューリップを育てるうえで水やりは最も大切で、失敗の原因として多い事象です。植えつけるとチューリップの球根は、土壌中の水分を吸い、根を伸ばし始めます。生育途中で水不足を起こすと、細いチューリップの根がダメージを受け、傷んだ根は復活しません。チューリップ自体は枯れはしないのですが、その後の生育に影響が出て、球根の中にできていたつぼみが死んでしまいます。厳冬期でも長く雨が降らず乾燥が続くようなら、暖かな日の午前中に花壇にしっかり水やりを行いましょう。特に鉢植えで育てている場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。
②生育途中に高温に遭遇すると、つぼみが枯れてしまうことがあります。球根は店頭に出回り始めたら早めに入手し、植えつけまで風通しがよい冷暗所で保管します。球根を長く暖かな室内に置くことは厳禁です。チューリップの球根は一定期間寒さに当たることにより、花茎の伸長やつぼみの充実が促されて、よい花を咲かせます。早く花を見たいからと暖めることはせず、冬季は十分な低温にしっかり当てましょう。鉢植えの置き場所は、屋外の雨や雪のかかるところが適しています。鉢内の温度が上がらないよう注意しましょう。
水やり
春~秋は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。つぼみができる9月下旬以降は、鉢土の表面が乾いてから1~2日おいて十分にあげてください。冬は乾かし気味に。5度程度のところで越冬させる場合は、水やりは不要です。
芽摘み
つぼみが作られる秋に先端の茎葉が未熟で成長を続けていると、つぼみができないので、先端の赤みを帯びた緑の部分を9月中旬〜10月上旬に摘み取ります。貧弱な葉もつぼみをつけないので、同時に摘み取ります。
チューリップの栽培カレンダー 暖地(関東南部以西太平洋側)
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