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89歳・横尾忠則さん「髪も黒く、肌も若々しい!」その秘密は?【対談 和田秀樹さん×横尾忠則さん】

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和田秀樹

80歳、90歳を超えても、現役でいきいきと輝き続ける人たちがいます。その元気の秘密とは? 高齢者医療のプロ・和田秀樹さんが人生のレジェンドたちと語り合いながらそのヒントを探る、新刊『80歳の壁を超えた人たち』(幻冬舎刊)が話題です。その中から一部抜粋してお届けする第5回は、現代美術家の横尾忠則さんです。

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和田秀樹さんの対談のお相手は

横尾忠則さん 現代美術家
(よこお・ただのり)1936年兵庫県生まれ、89歳(2026年1月時点)。ニューヨーク近代美術館、パリのカルティエ財団現代美術館、東京都現代美術館、東京国立博物館など国内外の美術館で多数の個展を開催。2012年横尾忠則現代美術館、2013年豊島横尾館が開館される。高松宮殿下記念世界文化賞受賞。日本藝術院会員。文化功労者。小説『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞)、『原郷の森』(ともに文藝春秋)、エッセイ『言葉を離れる』(講談社、講談社エッセイ賞)など著書多数。

心変わりは大いに結構。脳も身体もイキイキとする

和田 いやあ、すごいなあ。どの絵も素晴らしいですね。横尾さんのご活躍は僕が小さい頃から知っています。当時はサイケというかポップというか原色を使った奇抜なグラフィックの印象が強いんですが、今はこういう画風なんですね。

横尾 小さい頃って和田先生、今おいくつですか。

和田 64です。中学生ぐらいの時に『平凡パンチ』とかを見て、すごい芸術家だなあと。

横尾 中学からそんな週刊誌。先生はおませだったんですね(笑)。

和田 (笑)。横尾さんは、ずっと美術の世界を突っ走っておられる。そして今もこうしてイキイキと描き続けてるのだから、本当にすごいことです。

横尾 いやいや、イキイキなんて全然(笑)。だけど先生、88歳って長生きの部類に入るんですかね。

和田 平均寿命を超えてますからね。でも88には見えません。髪も黒いし肌も艶々。

横尾 髪の毛はね、まだ抜けてないんですよ。あまり白くもなってない。だけど医学が長生きさせてくれてるんじゃなく創造的な仕事をすることによって延命させられてる。と手前みそですが、僕はそんなふうに思っているんです。

和田 ピカソもそうですが、絵を描いている人は長生きなんです。横尾さんは作風をガラリと変えたりしている。そこにも長生きの秘訣があるのかもしれませんね。何度も違う人生を生きてるみたいな。

横尾 先生がさっき仰ってたグラフィックは、もう45年前に終わってましてね。そこから画家に転向したんです。

和田 変化は大事ですよ。脳の前頭葉という部分に刺激を与えるんです。前頭葉は年齢とともに弱ってくるんですが、放っておくとどんどん意欲がなくなり、老けこんでしまうんです。

横尾 ああ、だから僕は大丈夫なのかな。非常に飽きっぽい性格ですからね。ひとつのことに熱中するとすぐに飽きちゃって、次のものに心変わりするわけです。すると次から次に何かが変わる。そうやって自然にね、変化していくのかなと思ってます。

和田 それは横尾さんの若さにも繫がっているんでしょうね。

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