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89歳・横尾忠則さん「髪も黒く、肌も若々しい!」その秘密は?【対談 和田秀樹さん×横尾忠則さん】

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和田秀樹

考えるとダメになるから考えない。見えない力を借りる

和田 絵を描いている時はどうなんですか?

横尾 絵を描く時は極力、観念とか、その表現を言語化するとか、そういったことから解放されて、アスリートの瞬間芸的な状態にならないと絵が描けないんですよ。

和田 アスリートの瞬間芸?

横尾 例えば水泳の飛込競技では、上へ上がってから下に落ちていく。この間は、競技者は何も考えてないと思うんですよ。その時間を、僕は自分のアートの時間に置き換える。アスリートは「ここでどう動く」とか「今晩は家に帰って晩ご飯は何を食べよう」なんて思いながら競技していないでしょ。だから絵を描く時も極力ね、アスリートの瞬間芸のように頭を空っぽにして身体性だけで描くようにもっていくんです。

和田 考えたら身体が動かない。

横尾 考えるということによって手が動かない、筆が動いてくれない。だから極力、頭の中を空洞にする。まったく考えないというのは無理なので、考えますけども。ほとんど無意識の状態で、無意識の他動的な力を借りちゃうみたいなね。それが僕のやり方なんですよ。

和田 独特の方法ですね。

横尾 現代美術っていうのは徹底的にコンセプチュアル・アートなんです。考えて、考え抜いて、考えが言語化されるところまで考えていくんですよ。それでやっとその作品を作るわけです。僕はまったくその反対。頭を空っぽにした状態で、ある意味、愚者になる。

和田 今の医療は横尾さんとは真逆ですよ(笑)。無理やり人工的にしようとする。

横尾 自然治癒ってあるじゃないですか。だけど医者はすぐに手術って言うからねえ。僕も足の指を骨折してね、病院へ行くのは嫌だから、そのまま富士山に登ったりしてたんです。そしたらいまだに痛い。けれど、手術もしないである程度自然治癒しています。もう20年ぐらい経ってますけど(笑)。で、お医者さんに「この痛みいつとれますか」と聞いたら「30年かかります」と。「じゃ、僕が死んで、足の痛みだけ生きてるんですか」と言ったら「まあ、そういうことですね」と。病気も、面白いですね(笑)。

撮影:鈴木規仁
対談日:2025年4月7日

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この記事は『80歳の壁を超えた人たち』和田秀樹著(幻冬舎刊)の内容を、ウェブ記事用に再編集したものです。

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