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【3月のバラ管理】新芽がカギ!?差がつく芽かき3ポイントと遅霜対策

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吉原美奈子

【3月のバラ管理】新芽がカギ!?差がつく芽かき3ポイントと遅霜対策

つるバラの下での優雅なアフタヌーンティー。新芽がどんどん伸びだし、あと2カ月もしないうちにこんな素敵なシーンが楽しめます。

3月下旬を過ぎると、バラの芽は日ごとに生長し確実に動き出しているのがわかります。バラ栽培のポイントも、冬の間の寒さ対策からの生長へと変化する時期。5月の一番花のために必要なサポートをしっかりと行いましょう。

【3月のバラ管理】新芽がカギ!?差がつく芽かき3ポイントと遅霜対策(画像2)

花弁質がかたくしっかりしていて、葉はつやのある照葉。このタイプは病気に強く丈夫で、ガーデンローズとして優秀なものが多いようです。

新芽の勢いが春の樹勢を決める

3月上旬には毎日観察していても、かすかな変化しか見られなかった新芽ですが、中~下旬になると目に見えて伸びていきます。

勢いのある新芽は、葉を次々に展開し、をしっかり伸ばして、5月に花を咲かせる力になります。

バラはこのスタートダッシュの時期がとても大切で、もしこの時期に水切れを起こしたり、芽が混み合ってよい芽が育たないと5月の花は貧弱なものになってしまいます。

芽をしっかりと見てやり、ふっくらしているか、細すぎる芽ばかり密集していないか、霜や寒波で芽が傷んでいないかチェックしてください。

【3月のバラ管理】新芽がカギ!?差がつく芽かき3ポイントと遅霜対策(画像3)

フロリバンダなどの中輪バラが色とりどりに咲くイングリッシュガーデン。青のヤグルマギクが色と形のアクセントになっています。

同じ場所に芽が密集していたら、外側に向かって伸びている大きくて勢いのある芽を残すようにします。
細く貧弱な芽は手でつまんでかきとり、の内側に向かって伸びている芽も生長するにつれて風通しが悪くなるのでかきとるのが原則です。

残しておくよい芽の数はバラの系統、品種によって違いがありますが、HTなどの大輪では1個、フロリバンダやイングリッシュローズなどの中輪では1~2個、小輪バラは傷んでいる芽以外は複数残しておいてもかまいません。

遅霜にやられた芽の処理法は

この時期は伸びた芽が遅霜にやられて先が縮んだようになったり、きれいな赤色や緑の芽先が黒ずんだり茶色に変色したりすることもあるかもしれません。
こうなると芽は伸びずに枯れ込んでしまうこともあります。

【3月のバラ管理】新芽がカギ!?差がつく芽かき3ポイントと遅霜対策(画像4)

雨に弱いディープカップ咲きですが、開くまでのプロセスを観察する満足感といったらありません。花の重みで枝が曲がるのも風情豊か。

また寒波のあと、昨日までピンとしていた芽がしんなりとしてくたっと垂れていることもあります。
水切れのようにも見えますが、土が湿っているなら多くは霜害によるものと考えてよいでしょう。

こういう場合はダメになった芽を整理して、下の元気な芽にバトンタッチさせるやり方が適当です。
傷んだ芽の少し下を見ると、やや小さくても元気な芽があるはずです。

その芽の6mmくらい上にハサミを入れての上部を切り捨てます。
こうすることで下の芽に栄養分が集まり、元気なへと育っていくわけです。

せっかく育った芽を切るのは惜しいと思うかもしれませんが、傷んだ芽を放置しておいても丈夫なにはなりません。
早く処理するほうが以降の生長や樹勢にプラスになるのです。

【3月のバラ管理】新芽がカギ!?差がつく芽かき3ポイントと遅霜対策(画像5)

ボックスウッドの縁取り、刈り込まれた芝生、バラのアーチ、背景の緑の大木…。典型的なイングリッシュガーデンの手法です。

イングリッシュローズとは、イギリスの育種家デビッド・オースチン氏によって開発されたバラの系統で、オールドローズの香りや花形と、モダンローズの四季咲き性、耐病性をあわせ持っています。カップ咲きやロゼット咲きが多く、ナチュラルガーデンにぴったりの優雅な雰囲気を演出します。

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一番花とは、一つの株の中で最初に咲く花のことを指します。特にバラやトマト、ナスなどの野菜栽培において、一番花の管理が重要視されることもあります。

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誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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樹勢とは、樹木の生長や活力の度合いを示す言葉で、葉の茂り具合や枝の伸び、開花や結実の様子などから判断されます。樹勢が強すぎると枝が伸びすぎて形が乱れたり、逆に弱すぎると枯れ込みや病害虫の被害を受けやすくなったりするため、ガーデニングでは肥料や剪定によって適切に調整することが大切です。特に果樹では、樹勢の管理が収穫量に大きく影響します。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

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枝とは、植物の幹や主軸から分かれて伸びる部分で、葉や花、果実をつける役割があります。枝の生え方や配置によって光の取り込み方や風通し、樹形が左右されるため、剪定や誘引を通じて理想的な姿に整えることがガーデニングでは大切になります。

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