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未婚の我が子を持つ親、必読の【最新データ】恋愛経験なし・将来不安・SNSが招く結婚の壁とは

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石川結貴

LINEの未読スルーや既読スルーで「嫌われたんじゃないか」と気に病む若い世代にすれば、特定の異性と交際する楽しさよりも、相手の反応を窺う窮屈さのほうが想像しやすい。仮に誰かと恋愛したところで行き違いや意見の相違があれば、すぐに傷ついて自信をなくしてしまう。

「面倒なことになるくらいなら推し活に時間やお金を使ったほうがよほど楽しい、そんなふうに考える人も増えています。リアルの異性よりよほど格好いいし、かわいいし、同じ価値観を持つ仲間もできる。推しを応援するためにがんばろうと意欲が出たり、推しの笑顔に癒やされたりするんですから、わざわざ恋愛する必要性を感じないでしょう」

山田教授の言葉を未婚の我が子に当てはめ、確かにそうだとうなずく親も多いかもしれない。恋愛も性も奥手、何かにつけて周囲の目を気にしたり、些細なことで傷つきやすかったりする。リスクを取ってまで知らない世界に飛び込むより、身近な楽しみを見つけてとりあえずの満足を得られればいい。

それでは結婚など夢のまた夢とも思えてしまうが、「若い世代は必ずしも結婚離れしているわけではない」、そう山田教授は言う。前出の第16回『出生動向基本調査』によると、18~34歳の未婚男性の81.4%、女性の84.3%が「いずれ結婚するつもり」と回答し、いわゆる結婚願望は相当に高い。

「未婚者が独身でいる理由の最多は適当な相手に巡り合わない、次いで結婚する必要性を感じない、結婚資金が足りないというものです。つまり適当な相手が見つかり、結婚する必要性を実感し、結婚資金や生活資金があれば、彼らはいつでも結婚したいんです。でもその状況がなかなか手に入らない。親が面倒を見てくれる便利な生活を手放してでも結婚したいと思える相手に巡り合わないし、結婚してもやっていけると確信できるような経済的基盤もありません。未婚者の多くはみずから未婚を選んでいるわけではなく、結果的に未婚になってしまっているんです」

山田教授の言うように適当な相手に出会える機会と経済的基盤、両者がそろえば結婚が現実的になるとしたら、特に我が子の結婚を願う親にとっての関心は「出会い」のほうだろう。堅実な仕事に就き、相応の収入があり、真面目で優しい我が子にいい出会いさえあれば、そういう空気感は先の代理婚活のみならず、私の周囲にいる親たちからもひしひしと感じる。

一方で適当な出会いをどこに求めればいいのか、出会いの場があれば本当に結婚できるのか、そんな悩みもまた多い。マッチングアプリに結婚相談所、自治体が提供する婚活支援、さまざまな出会いの場があることは知っていても、実際どういう仕組みなのかよくわからないという声も耳にする。

それぞれの詳細については拙著『ウチの子の、結婚相手が見つからない! ~親の代理婚活でわかった「結婚の壁」』を参考にしていただきたいが、いずれの婚活システムも熾烈な競争と複雑な背景が存在し、親世代の想像を超えたあらたな現実が広がっている。

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※この記事は『ウチの子の、結婚相手が見つからない! 親の代理婚活でわかった「結婚の壁」』石川結貴著(文藝春秋刊)の内容を、ウェブ記事用に再編集したものです。

※写真はイメージです

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