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「なぜ、ウチの子は結婚できないのか」そんな親が挑む「代理婚活交流会」とは?シビアな現場をレポート

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石川結貴

「ちゃんと育てたはずなのに、いい年したウチの子がなぜ結婚できないの?」——そう悩む親たちが、いま子どもに代わって出会いの場を探す「代理婚活」に動いています。30代の独身息子2人を持つ母親でジャーナリストの石川結貴さんが、自ら「代理婚活交流会」に参加して見えた現実とは? 話題の新刊『ウチの子の、結婚相手が見つからない!』から抜粋してお届けします。第1回は、初めて参加した代理婚活交流会での様子をレポート!

浮かれた気分で膨らむ期待

未婚の子どもを持つ親同士が対面し、我が子の見合い相手を探す代理婚活交流会。

参加する親たちには、事前に業者経由で子どもの年齢や職業といった簡易情報が載る男性リストと女性リストが郵送され、あらかじめ「お相手」候補に目星をつけた上で臨む仕組みだ。

いざ当日。息子や娘のリスト番号と紐づけられた番号札を胸から提げた親たちは、より詳細な子どもの経歴や家族構成などを記した身上書を手に「お相手」候補の親と交流する。

前半の30分は、息子を持つ親から娘を持つ親へのアプローチタイム。36歳の息子を持つ私も「お相手」候補の親と対面したが、「年収はおいくらですか?」、「勤務先は上場企業ですか?」とシビアな質問を投げかけられて撃沈寸前。
早くも折れそうな心を奮い立たせる間もなく、今度は娘を持つ親から息子を持つ親へのアプローチタイムが開始された。

「皆様、後半の交流時間となりました。ご息女様をお持ちの親御様、ご子息様の親御様のお席に伺い、お話をされてください。ご子息様の親御様はそのままご着席の上でお待ちください。女性側のアプローチタイムは、今から午後2時10分までです」

主催業者の声かけに合わせ、今度は娘を持つ親たちが一斉に移動をはじめる。Kの円卓に座る私のもとには、濃紺のVネックセーターを着た男性が現れた。

「220番の父親です。娘は34歳ですが、よければ身上書を見てください」

初対面の挨拶もなく、女性の身上書が手渡された。戸惑いながら視線を落とすと、性格や人柄の項目が細かな文字でビッシリと埋まっている。〈努力を惜しまず、逆境をはねのける〉、〈忍耐強く、着実に前へと進む〉、そんな文言から貼付された顔写真に目を転じると、確かに芯が強そうな、黒々とした瞳が印象的だ。だが、彼女もまた笑っていない。

「その写真、ブサイクでしょう?」

父親は私の内心を見透かしたように、冗談めかして言った。

「娘が帰省したときの写真なんです。笑えって、散々言ったんですけどね。父親に撮られるのが恥ずかしいのか、面倒くさいのか、ずっと仏頂面でした。でも普段はすごく愛想がいいですよ。仕事が接客業ですから」

身上書の職業欄には、全国展開する流通系企業の社名があった。ただし勤務地は東北の地方都市、勤務形態はシフト制で、おそらく土日は休めないという。仮に身上書を交換したところで、双方の子どもが見合いや交際に進めるかは心もとない。

「娘さんのお住まいが離れてますし、お休みも合わないとなるとどうなんでしょう? ウチの息子をお気に召すかどうか……」

先に女性の身上書を目にした手前、お返しのような気持ちで息子の身上書を差し出すと、父親はいきなり甲高い声を上げた。

「いやビックリ。お宅は千葉なんですか。この住所、知ってますよ。○○○って言うんですよね?」

言われたこちらもビックリだ。身上書に記載された我が家の住所は、町名の漢字の読みがむずかしい。それをピタリと言い当てられて、予想もしない展開になった。

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