記事ランキング マンガ 連載・特集

老後の準備に必要なのはお金だけ? 62歳・中道あんさんが考える“今からできる備え”

公開日

更新日

中道あん

「老後」という言葉に縛られないことこそが

ビジネスを成功させたある女性からの相談です。仕事に没頭しすぎたせいなのか、癌を患ってしまった。けれどお客様に迷惑をかけられず、「自分がガン患者である」ことすら考えないようにして、辛い治療を乗り越えて完治。がん闘病中もビジネスで成果を出し続けたそう。

聞いてるだけで、なんてバイタリティのある人なんだろうと感心ました。「欲しいものは何もないから、お金は使わない。」けれど、「まだまだ、お金を増やしたい」。とはいえ、「このままの人生でほんとうにいいのだろうか?」というご相談でした。ぶっちゃけたところ、働かなくても潤沢な資産で悠々自適な生活です。けれど、ビジネスを手放すことは、お客様との「お金」の縁が切れてしまうことを指します。究極は、「お金」をとるか「時間」をとるかの2択で悩んでいるのです。

そうやって考えると、どちらかを選ばなければいけないように思えてしまいます。

でも、私はその話を聞きながら、ふと感じたのです。これって、「老後の準備」と同じ問いなんじゃないか、と。

お金をどれだけ持っているか。
どれだけ増やせるか。
そこに答えがあるように思えてしまうけれど、本当に大切なのは、そこではないのかもしれません。

どれだけお金があっても、時間がなければ意味がない。
どれだけ時間があっても、体が元気でなければ楽しめない。

そして、どれだけ条件がそろっていても、「このままでいいのだろうか」と思う気持ちは消えないのかもしれません。そう考えたとき、老後の準備とは、お金の問題ではなく、どう生きたいかの問題なのだと。こういうと、そんな呑気なことをいって、介護が必要になったらどうするのか?などという意見が聞こえてきそうですが……。何も、好き勝手に生きればいいと言っているのではありません。毎日を一生懸命に生きているにも関わらず、自分では、どうしようもない問題が起きた時には、それはもう、天に任せてもいいんじゃないかと思うのです。それぐらいの腹の括り方でちょうどいい。

未来が見えないからこそ、今日一日をどう過ごすか。それが、これからの時間につながっていくんだと思います。娘にもう一度聞かれたら、「完璧じゃないけど、まあ大丈夫やろう。自分でなんとかするしかないんで」と、答えると思います。

ちゃんと貯めているわけでもないし、先のことが全部見えているわけでもない。
でも、自分なりに生きていく力は、少しずつついてきた気がしています。

それが、今の私にとっての「老後の準備」なのかもしれません。いや、「老後」という言葉に縛られないことがいちばんの準備なのかもしれません。

▼あわせて読みたい▼

>>【中道あんさん流】60代から始める!健康も仕事も整う「小さな習慣」5つ >>ラーメン1000円の時代に、私が選んだ食の楽しみ方【中道あんさん流】 >>【中道あんさん流】うっかり見逃していませんか?私にも「もらえる年金」がありました

ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました

中道あん著
主婦の友社刊

クスッと笑えて、繰り返し読みたい大人のリアル旅エッセイ。国内温泉旅から始めて、とうとうパリまで行ってきた! 60歳を迎えた著者の初めて体験を通じて、読者もパリをひとり旅している気分になれる1冊。さらに、大人の女性のひとり旅ならではの実用情報も満載です。
※詳細は以下のボタンへ

「アスタリフト」をたった7日試しただけでわかったこととは

「アスタリフト」をたった7日試しただけでわかったこととはPR

詳細はこちら
画面トップへ移動