【意外な急展開】朝ドラ「風、薫る」第2週「灯」のネタバレ感想:夫がクズでも人生を変える転機は…
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田幸和歌子
われわれは知っている。東京にはもうひとりの主人公・上坂樹里演ずる直美がいることを。東京にいる直美と東京に向かうりんが、どういうかたちで出会うのか。2本の運命の糸がどこでより合うのか。興味は当然そこに向かう。
運命的に吹いた風が二人を結びつけた
その直美はといえば、前週に続きマッチ工場でほそぼそと働きながら暮らす日々を送っていた。りんとそのスピード感は違うのかと思いきや、直美の人生にも急展開が訪れる。工場長から本を盗んだ疑いをかけられたことがきっかけとなり工場をクビになってしまう。家族がなく身寄りの保証のない直美は、次の仕事はなかなか見つからず、妾か女郎への道をすすめられる始末。
そんな直美の心の拠り所は、お世話になった修道院の宣教師・メアリーアニャ・フロリス)だ。直美は修道院での生活によって英語力は身についている(しかしそれは現在の求職活動では発揮できる機会はないわけだが)。直美のひそかに抱いていた夢は、いつかメアリーにアメリカへと連れていってもらうことだった。マッチ工場で働き少しずつお金をためるのもそのためである。
しかし、その夢ははかなくついえる。メアリーは伝導のために今度はインドへ行くのだと。そこについていくことはできないばかりか、それを「逃げ」と指摘されてしまう。
直美もまた、心の拠り所と仕事、ある意味すべてを失ってしまった。東京へ来たりんもまた、頼りにした信勝の店は閉店、結局環を連れて家と仕事を探さなければならなくなってしまい、母の選択すら「間違った」のかと心配になってしまう。
それぞれ途方にくれ歩く二人の主人公。そこに一陣の風が吹く。環が手に持っていた風車が風に飛ばされてしまい、その風車が直美のもとに届く。運命的に吹いた風が二人を結びつけた。それぞれ交わることなく全く違う人生を歩んできた二人の主人公。その出会いはこの作品のスピーディ感そのままに思ったよりも早く訪れた感がある。
直美がりんに教会の炊き出しの存在を教えると、武士の血筋、家老の娘ゆえのプライドか、りんはそれを躊躇する。それを「くっだらない」と一蹴し、「あんた士族でしょ?」と逆にその馬鹿馬鹿しさを指摘される。
その後、職を探すりんの前に突如として現れた紳士・卯三郎(坂東彌十郎)。彼はこう言った。
「女のすごろくの上りが奥様だけではない」
“上がり”を結婚ととらえる旧来の考え方も手伝い、間違いを続けてきたりんにとって、卯三郎、そして直美との出会いはどのような変化をもたらすだろうか。そして直美もまた、りんとの出会いで何かが始まるのだろうか。
ともあれ早くも2週目に出会ってしまった、それぞれ違う境遇のふたり。この先もスピーディな展開で息つく間もなくその人生は転がっていくのだろうか。
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