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見ているだけで引き込まれる—多部未華子の“華やかさ”の秘密を、朝ドラ『風、薫る』から探る

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田幸和歌子

見ているだけで引き込まれる—多部未華子の“華やかさ”の秘密を、朝ドラ『風、薫る』から探る

「風、薫る」第15回より(C)NHK

1日の楽しみは、朝ドラから! 数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていただきます。近代看護界の先駆者となった2人の女性を主役とする物語。「風、薫る」のレビューで、より深く、朝ドラの世界へ!
※ネタバレにご注意ください

▼前回はコチラ▼

【意外な急展開】朝ドラ「風、薫る」第2週「灯」のネタバレ感想:夫がクズでも人生を変える転機は…

幸運がいきなり転がり込んできた!

「私と、おつきあいしていただけませんか?」
放送開始以来、なかなかのハイスピードな展開で進んでいく本作だが、第3週では直美(上坂樹里)がこのセリフとともに、さわやかな告白をされる恋愛展開が訪れた。もっとも、りん(見上愛)はすでに結婚、出産、離婚を通過しているわけではあるが。

『明治のナイチンゲール 大関和物語』(田中ひかる・中央公論新社)を原案とし、激動の明治時代を駆け抜けた二人のナースを、見上愛・上坂樹里のダブル主人公として描くNHK連続テレビ小説『風、薫る』の第3週「春一番のきざし」が放送された。

ふたりの主人公は前週早くも偶然の風のいたずらで「出会った」わけではあるが、その運命の2本の糸はすぐ1本になるというわけでもなく、それぞれの東京でのあり方がふたたび描かれていく。

前週りんが偶然出会った親切な紳士・卯三郎(坂東彌十郎)は、舶来品店の主人だった。なぜか卯三郎に気に入られたりんは、卯三郎の舶来品店・瑞穂屋で働かせてもらうばかりか、住まいまで用意してもらい、娘の環(宮島るか)ともどもお世話になるという幸運がいきなり転がり込んできた。

ついでにいえば卯三郎に新たな縁談までお世話してもらえそうな、「また間違えた」を連呼する今までの苦労ぶりからの好遇ぶりである。まるであしながおじさんのように温かな存在が苦労続きの女性を助けてくれる、そんな出会いが明るい雰囲気で描かれるさまは、どこか児童文学の世界のキラキラ感のようにも映る。

見ているだけで引き込まれる—多部未華子の“華やかさ”の秘密を、朝ドラ『風、薫る』から探る(画像2)

「風、薫る」第14回より(C)NHK

朝ドラの世界では、主人公が地元を飛び出し新たな舞台となる場所で、アパートの住人やら飲食店の常連客やら個性豊かな面々に出会い、日々成長していくさまが描かれることが多いが、りんが働くことになった瑞穂屋で、店員の文(内田慈)、手代の松原喜介(小倉史也)、そして外国人とコミュニケーションがとれるレベルで外国語への造詣の深さをもちながらもどこか不思議な雰囲気をもつオタク系青年・シマケンこと島田健次郎(佐野晶哉)、そして卯三郎と旧知の仲だという勝海舟という名の男(片岡鶴太郎)ら、なかなかに“クセ強”そうな顔ぶれが次々と登場、りんのこの先の人生にそれぞれどう関わっていくのか気になるところだ。

見ているだけで引き込まれる—多部未華子の“華やかさ”の秘密を、朝ドラ『風、薫る』から探る(画像3)

「風、薫る」第11回より(C)NHK

見ているだけで引き込まれる—多部未華子の“華やかさ”の秘密を、朝ドラ『風、薫る』から探る(画像4)

「風、薫る」第14回より(C)NHK

一方の直美はどうか。直美もまた、新しい世界に足を踏み入れていくが、偶然見つけてもらったようなりんとは違い、自ら仕組んで新しい世界を手に入れようとするところが対照的で興味深い。

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