「これ、いらないよね」は禁句。実家じまいをスムーズにする“物コミュニケーション”の始め方
親の老いやその先を考えると、避けて通れない「実家じまい」。片づけや空き家、不動産、家族との話し合いなど、気になることはたくさんあります。話題の新刊『実家じまいを考えたら知りたいことが全部のってる本』から、進め方のコツを抜粋して6回に分けて紹介。第3回は「片づけコミュニケーション」について。
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>>実家の片づけは「自宅」とは違う? 親の安全を守る、玄関1時間からの実家じまい親と話すときは「物」を介するとスムーズに
物への関心を示し、思い出を聞く
片づけについて親と話し合うとき、子の側の言葉や態度でそのあとの進み具合が大きく変わる可能性があります。親は何歳になっても、子に意見されるのは受け入れにくいものです。頭ごなしにあれこれ言うと、親のプライドを傷つけ、片づけが進まない原因にもなりかねません。親の片づけ方や体力、センスなどを口実にすると否定的になりがちなので、「健康」「防犯・防災」を理由に、片づけや物を減らすメリットを共有していくと◎。いったんシミュレーションしてから伝えると失敗も減ります。
片づけを切り出すときも、「これ、いらないよね」といった言葉はこじれるもと。まずは、物に対して関心を示すこと。すると、親は物についての思い出を語ることで、心が満たされたり、客観視できるようになることがよくあります。最終的には自分から「もう、いらないね」と手放す気持ちへと変化するのです。このようなやりとりを「物コミュニケーション」と呼びます。
実家の物には、家具や食器ひとつにも親の経験、思い出が詰まっています。そうした親の記憶や内なる思いにふれて理解を深めることが、実家片づけをスムーズにするポイントです。
写真に撮ることも物を手放す一助に
物を写真に撮って残すのもおすすめ。撮ることが儀式のようになって気持ちの区切りにつながり、捨てやすくなる。また、部屋全体を撮って親に見せると、「こんなに散らかってたんだ」と客観的な認識や、片づけの必要性の共有につながることもある。
「物コミュニケーション」のメリット
物に興味を示すことで、親は子が「自分のことを考えてくれている」という気持ちになり、片づけにも前向きになりやすくなります。親の人生を「見える化」できる「ライフメモ」の作成もおすすめです。
まずは物への興味を示す
