派手じゃないのに心ひかれる! 鎌倉市・六国見山で見頃を迎える【ヤマアジサイ】の景色と歩き方
決して派手ではないけれど、その楚々とした姿に心ひかれるヤマアジサイ。花色、花形ともに多種多様なヤマアジサイが、まるで自生地のように咲く山があります。神奈川県鎌倉市北部にある六国見山森林公園を訪ねました。
ヤマアジサイが織りなす自生地さながらの景色
古都・神奈川県鎌倉市は、豊かな自然と歴史が息づく人気観光地。市域の約半分が山林や丘陵地といわれています。かつて相模・武蔵・伊豆・安房・上総・下総の六国が望めたことから名づけられたという六国見山(ろっこくけんざん)。この標高147mの小高い山にあるのが「六国見山森林公園」(以下、六国見山)です。
2019年から毎年、鎌倉アジサイ同好会と鎌倉のNPO団体「北鎌倉湧水ネットワーク」が協力し合い、六国見山にアジサイの植栽活動を始めました。これまでに約1000株のアジサイが植えられており、その多くがヤマアジサイ。都心からわずか1時間程度の場所に、自生地を思わせる情景ができあがりつつあります。
「六国見山にはもともとヤマザクラが多く植わっていて、北鎌倉千本桜とも呼ばれているサクラの名所なのです。落葉樹のサクラの下のゆるやかな傾斜地という、ヤマアジサイが育つのに適した環境といえます」(鎌倉アジサイ同好会・石川晃一さん)
か細い枝で清楚に咲くイメージとは裏腹に、ここで咲くヤマアジサイは人の肩ほどまで大きく育っており、ダイナミック。花色こそ派手さはなく控えめですが、ヤマアジサイがもつ本来の姿が垣間見られる場所なのです。
派手さこそないものの、繊細で優美な多種多様のヤマアジサイが競演。植栽されているのは鎌倉アジサイ同好会の会員が増やした株や維持できなくなった株。それぞれの株には品種名ではなく番号をつけ、同好会とNPOのスタッフでリストを作成し管理している。
