サルコペニア対策に最適な【インターバル速歩】。50代以上の骨年齢・筋力に6カ月で結果が出た理由
脳の血流もアップ、記憶をつかさどる神経細胞の成長が促される
「運動によって脳の血管が柔らかくなって血流量が増加すると、脳にも十分な栄養や酸素が届くため、認知症の症状が改善すると言われています」
脳の血流が増加すると、脳由来神経栄養因子=BDNFというたんぱく質が盛んに作られるようになります。BDNFは記憶をつかさどる海馬の神経細胞の成長、再生を促し、認知機能の維持や向上を促進する働きがある、と考えられるのです。
<実証3>インターバル速歩で認知機能が改善
平均年齢64歳の男女を何もしないグループ=A、インターバル速歩をするグループ=Cに分けて、5カ月間継続調査。このうち軽度認知障害のある人に限って比較すると、インターバル速歩をしたCグループの34%に認知機能の向上が見られました。
骨密度もよりアップ
閉経後にリスクが高まる骨粗しょう症にも、インターバル速歩は効果があります。骨密度をアップさせて骨を丈夫にするためには、骨に適度な圧力を与える必要があります。
ややキツイと感じるインターバル速歩の早歩きは、瞬間的に骨にしっかりと圧力を加えることができます。
<実証4>インターバル速歩で骨年齢が若返った
50歳以上の女性119人に6カ月間、インターバル速歩をやってもらったところ、骨密度基準値に比べて低下している人では、腰椎で1.8%、大腿骨頸部で1.0%も骨密度がアップ! 「たった1~2%」と思うかもしれませんが、50歳以上の女性で1年間に腰椎で0.4%、大腿骨頸部で0.6%も骨密度が低下します。
ですから、これだけ骨密度がアップしたということは、たった6カ月間で骨年齢が3歳も若返ったと考えられるのです。
インターバル速歩の効果はまだまだあります。次回も引き続きその効果をご紹介しましょう。
お話を伺ったのは
能勢 博先生(信州大学医学部特任教授 医学博士)
のせ・ひろし●京都府立医科大学医学部卒業。米イェール大学、京都府立医科大学などを経て1995年信州大学医学部教授、2003年信州大学大学院医学研究科教授、2018年より現職。信州大学、長野県松本市、民間企業、市民が参画する健康づくり事業「熟年体育大学」の運営組織であるNPO法人熟年体育大学リサーチセンターで、理事長・副理事長を務め「インンターバル速歩」を指導。8700人以上の中高年に運動指導を行なってきた。趣味は登山。著書、マスコミ出演多数。
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