60代ひとり暮らし、「楽しみは自分で作る」カレンダーを埋める10万円の投資とは?
年金だけでは暮らせそうにない……それなら毎月10万円の収入を生み出す仕組みをつくる! そして住み慣れた大阪を離れ、自然豊かな黒部へ移住。60代ひとり暮らしの中道あんさんは、自分らしい暮らしを楽しみながら、新しいことに挑戦中。お金との向き合い方と、新しい土地での暮らしをつづる今回のテーマは、カレンダーを楽しみで埋めるためにした投資10万円!?
「楽しい予定」でカレンダーを埋めたっていいんじゃない?
富山県黒部市に移住して1か月が過ぎました。ご近所の皆さんとは、会えば挨拶を交わす程度の仲になり、家庭菜園で育てたキュウリを頂いたり、自家製「キユーちゃん」をご馳走になったりと、ご近所付き合いが始まりました。
黒部市には、買い物に行く場所もないし、遊ぶところないから、東京から転勤してきてもやっぱり、富山市内へ引越してしまうんだそう。私も、はじめは富山市内、駅から徒歩圏内ペット可、1LDK40平米、家賃は8万円くらいの物件を探していました。なぜならば、「行くところ」が見つけやすいからです。言いかえれば、「お金を使って欲求を満たす場所」が富山市内ならいくらでもありますから。「退屈」しないと思ったのです。
ところが、縁あって黒部市の2階建ての戸建てに住むことになりました。最寄り駅までは歩いて13分。自宅周辺には田園風景が広がっています。
つい先日のこと、玄関に置いてあった植木鉢を移動させてみたら、鉢の下から青ガエルが3匹、ひょっこり姿を現しました。暗い場所から、いきなりお日様に照らされたカエルたちは、一瞬固まってから、ぴょんぴょんと跳ねながら水路の方へ行ってしまいました。
「わぁ、なんて可愛いんだろう」思わず声が出ました。
「可愛い」という言葉の意味も、いつの間にか変わっていました。大阪にいた頃は、「新しいバッグが可愛い」「駅前に可愛いカフェができたから行ってみよう」。そんなふうに、お金を払って手に入れたり、体験したりする「可愛い」が身近にありました。
黒部には、買い物や新しいお店を巡って楽しむような時間はあまりありません。その代わり、お金を使わなくても心が動く瞬間があります。
だからこそ、休日や仕事以外の時間をどう過ごすかを、自分で考える必要がありました。
そんなとき、ふと思ったのです。60代は、自分で楽しみを作らないと、カレンダーがどんどん空白になってしまうのではないか、と。
50代までは、会社や家族のために自分の時間を大いに費やし、カレンダーに空白が少なかったように思います。ところが60代になると、定年して働く時間が減り、子どもは独立して世話を焼く時間もなくなっていきます。今まで「やらねばならぬこと」でいっぱいだったのに、途端に時間が余ってくるようになります。
カレンダーに「病院」「美容院」「銀行」くらいしか予定がなく、あとは家でゴロゴロする毎日では、健康にも良くありません。だったら、「楽しい予定」でカレンダーを埋めたっていいんじゃないでしょうか。とはいえ、待っていても「楽しさ」が向こうからやってくることはありません。自分で作らなきゃ、どうしようもありません。その第一歩が、10万円の投資でした。
