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朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…

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田幸和歌子

朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…

「風、薫る」第59回より(C)NHK

1日の楽しみは、朝ドラから! 数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていただきます。近代看護界の先駆者となった2人の女性を主役とする物語。「風、薫る」のレビューで、より深く、朝ドラの世界へ!
※ネタバレにご注意ください

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朝ドラ【風、薫る】女郎屋からの解放は幸せなのか——夕凪(セツ)が街へ踏み出すまでの道のり。看護婦見習いと医師たちの理念の違いにも注目

「今、ここに看護婦が6人います」

看護婦/看護師とは、一体どういった存在なのか。

もちろん人が生きていくうえで避けることのできない病気や怪我といった場面で大きな助けになる存在であることは言うまでもない。そしてそれを行うことは大変な労力がかかることも誰もが理解しているだろう。

しかしそういった理解があったとしても、近年でもその地位のようなものは、必ずしもそれに見合ったものではないのかもしれない。

「看護」という、当時の日本にまだなかった「概念」をゼロから根付かせていく。日本にやってきたバーンズ(エマ・ハワード)はそんな思いを抱き、梅岡看護婦養成所に入学した生徒たちを見守り続け、生徒たちは看護婦見習いとして少しずつ、かつ着実に成長してきた。

『明治のナイチンゲール 大関和物語』(田中ひかる・中央公論新社)を原案とし、激動の明治時代を駆け抜けた二人のナースを、見上愛・上坂樹里のダブル主人公として描くNHK連続テレビ小説『風、薫る』の第12週「旅立ち」が放送された。

バーンズの帰国が決まった。帝都医大附属病院の院長・多田(筒井道隆)が、独自の看護科を病院内に新設することを決めたことによる。バーンズの帰国、それは生徒たちがバーンズからのなかば強制的に「旅立ち」をすることにもつながる。しかし、巣立ち、旅立ちをするには、成長をともなうことが必要だ。

朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…(画像2)

「風、薫る」第58回より(C)NHK

朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…(画像3)

「風、薫る」第58回より(C)NHK

ある日、帝都医大附属病院に入院し、直美(上坂樹里)らが看護を担当した忠蔵(若林時英)が退院後に見習いとして働く団子屋の主人が突然倒れる。そこに直美やりん(見上愛)たち6人の看護婦たちがかけより、「大丈夫ですか?」「横向きに」「最近変わった様子は?」と次々声をかけ、見事な連携のもと対処する。その様子を頼もしそうに見つめるりんの娘・環(宮島るか)。我々視聴者も同じようなものだっただろう。

「看護」とは何かということもわからないまま入学してきた彼女たちが立派に成長していること、そしてチームプレイのような連携ぶりがよく分かるシーンであり、バーンズの教育と数々の実際の患者たちへの看護の成果、彼女たちの絆もそこに凝縮されている。彼女たち実習生たちも安心して巣立ちができると感じさせてくれる場面だった。

朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…(画像4)

「風、薫る」第58回より(C)NHK

「私の夢はあなた方に託します」
帰国が決まったことを実習生たちに告げ、バーンズはこう語った。バーンズの小さなころの夢は、アップルパイをお腹いっぱい食べることだったという。スコットランドの裕福な家庭で育ったバーンズは、ナイチンゲールに学び看護婦として働くうち、日本という国には看護婦が存在せず困っている話を聞き、そこで新しい夢、日本のどんな病院にも当たり前の存在であるようにしよう、それがバーンズの新しい夢になったと言う。

「今、ここに看護婦が6人います」
バーンズのもとで経験を重ね少しずつ成長してきたものの、まだどこか自信もないかもしれない6人にとって、こんなにも嬉しい言葉はないだろう。バーンズは続ける。
「6つの種をまくことができました。それが60人、600人、6000人に増えたとき、私の夢は叶います。みなさんよろしくお願いします」

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