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朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…

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田幸和歌子

教師のバーンズの旅立ちでもあった

学園モノのある種のクライマックスの定番ともいえる卒業にあたってのこういった言葉は胸に刻まれ、のちに語り継がれていく名場面となることが多い。卒業の日、バーンズは自ら焼いたアップルパイを生徒たちにふるまった。子供のころの夢、そして現在の夢が見事に結びつく心あたたまる演出である。

「夢を見るのは楽しいですが、かなえようとすると苦しいものです」
それでも夢をかなえるために、がんばっていく。かくしてバーンズの夢は、りんたちにしっかりと継承された。旅立ちとはりんたち生徒だけでなく、教師のバーンズの旅立ちでもあった。

その一方で、「6つの種」の中でもそれぞれの旅立ちがあった。しのぶ(木越明)は結婚という道を選び、そこで学んだことを活かしていくと自分の選択を語る。喜代(菊池亜希子)もまた、伝道師としての道を選ぶと告白、新しい道を歩き、そこで新たな芽を吹かせていくことになっていく。

朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…(画像5)

「風、薫る」第59回より(C)NHK

朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…(画像6)

「風、薫る」第60回より(C)NHK

りんたちとバーンズだけではなく、りんの妹の安(早坂美海)は結婚という、これまでの家族からの旅立ちに向き合ううちに、自分の幸せを見つめ直していくところも今週の印象的な場面であった。かつて描かれた、双六の上がりとしての「奥様」というゴール。果たしてそれでいいのか。

奥様としての幸せではない幸せのかたちを模索する姿もまた、結婚はゴールでもなければ、新たな旅立ちとイコールではないことも、あらためて考えるきっかけとなるが、卒業とともに行くあてのなくなる直美がりんの家に居候するような流れとなったときに、「私、もうすぐいなくなりますから」と安はこう言った。

もしかしたら結婚が白紙になるのかと思っていたところではあったが、それはなさそうで少しほっとする。安の結婚生活についても、結婚というものを通して幸せをどうとらえていくのかという部分もこの先注目していきたいポイントだ。

数々の旅立ちが描かれたいっぽうで、あらたな流れも生まれた。りんの幼馴染、虎太郎(小林虎之介)が上京し、製薬会社に勤めているという設定で再登場、しっかり根を張り生きる虎太郎と、夢を追い続けるシマケン(佐野晶哉)とのコントラストがまた興味深く、二人が対面する場面に漂う謎の緊張感はどこかコミカルでもあり、この先りんをめぐる二人の関係性がどう動いていくか、気になるところである。

6つの種だけでなく、それぞれの登場人物たちの旅立ちや継続のその先について、気になる展開となりそうな次週以降である。

朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…(画像7)

「風、薫る」第60回より(C)NHK

朝ドラ【風、薫る】コントラストが興味深い!再登場スーツ姿の虎太郎 VS 夢を追い続けるシマケン どちらが…(画像8)

「風、薫る」第60回より(C)NHK

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