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老後資金3500万円でも不安が消えない理由は? 家計の数字を見える化して、施設入居に備える3つのコツ

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横田頼子

【アドバイス】 「家族信託」の契約をしておけば、判断能力が落ちても家族に入居の手配をしてもらえます

65歳の今も介護福祉士として働く和代さん。「生活費を見直し資金プランを立ててみたら、70歳まで働けば、以降は手元の貯蓄と年金で暮らしていけるとわかり、やみくもに老後のお金の心配をすることがなくなりました」と話す。畠中さんは、「和代さんのように具体的な数字で家計を『見える化』することが、お金の不安を解消する一番の近道。読者の方もぜひ見習ってほしいですね」と絶賛!

和代さんの将来の不安は、夫婦どちらかが一人になったとき。「家を売却して施設に入るつもりですが、認知症などで手続きできなくなるのが心配。夫が一人残された場合は、家を離れるのを嫌がり二人の娘たちに迷惑をかけそうですし……」

畠中さんのアドバイスは、「認知症と診断されると、どんな契約も自分で結ぶことができなくなります。元気なうちに、資産管理を家族に任せる『家族信託』の手続きを行ってはいかがでしょう。日頃から介護について夫婦で話し合い、施設への理解を深めてもらうといいですね」。

生涯安心して生活できる家計のコツを伝授!

認知症になる前に「家族信託」の契約をしておくと安心

家族信託とは、財産(不動産や預貯金、有価証券など)の管理・運用・処分を家族に委託する契約。元気なうちは通常どおり自分で財産を管理し、認知症などで管理できなくなったときは、家の売却や賃貸の契約などを家族に任せられます。

「あらかじめ家族に希望を伝えて実行してもらえるので、本人の財産を減らさないことに重点を置く成年後見制度より柔軟に対応できるのがメリット。家族信託を任される家族と他の家族がトラブルにならないように、事前に家族みんなでよく話し合って同意を得ておきましょう」

【ポイント】
元気なうちに家族でよく話し合い、家族信託契約を結びましょう

将来の介護について、後期高齢者になる前に夫婦で話し合いを

「要介護になったら、妻や家族が見てくれるはず」と思い込み、施設に入ることに難色を示す夫は多いもの。

「後期高齢者くらいの年齢になると余計に聞く耳をもたなくなりやすいので、気持ちに余裕がある今のうちから少しずつ説得していきましょう。自分は一人になったら介護施設に入るつもりでいること、自宅介護より施設介護のほうが安心なこと、自宅介護は娘さんたちの負担になることなどを整理し、紙に書いて説明すると、理解してもらいやすくなります」

【ポイント】
早いうちに、施設のメリットなどを紙に書いて夫を説得!

年金生活になったら、お中元やお歳暮は卒業を検討するのが◎

お中元やお歳暮をやめ、季節の挨拶を暑中見舞いや年賀状、絵手紙に切り替えた和代さん。

「老後の負担になる慣習をやめたのは大正解。まだ迷っている人は、退職時がやめるチャンスです。『おつき合いは続けたいのですが、年金生活になるのでお中元・お歳暮はこれで最後に』と丁寧な手紙を添えれば、相手も理解してくれるはず。すでに年金生活なら、『年金暮らしになってだいぶたったので……』という内容で」

【ポイント】
丁寧な手紙を添えて断れば失礼にならず、理解してもらえます

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イラスト/タナカユリ

※この記事は「ゆうゆう」2025年8月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

※2025年7月11日に配信した記事を再編集しています。

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