還暦パリから3年。63歳ひとり旅で変わったこと【中道あんさん】
「ばらまき土産」をやめてみた
さて、旅から戻って、時差ボケから回復すると、やることは旅行費用の精算です。現地で使ったレシートとクレジットカードの明細を照らし合わせます。
3年前のパリは自分に贈る還暦祝いなので、100万円という枠の中で思い出に残る旅を作りました。10泊(105L)サイズのスーツケースの中にパンパンにお土産を詰め込み、まだ足りずにボストンバッグにも荷物を詰め込むほどでした。現地のガイド代、ツアー料金、タクシー代や飲食代、お土産代だけで50万円も使いました。あれは、一生一度の贅沢です。
今回は、機内持ち込みサイズ(32L)のスーツケース一つ。タクシーには一度も乗らず、徒歩か電車やトラムを利用。「せっかくここまで来たんだから買う」という考えをやめて、「ほんとうに欲しいかどうかで選ぶ」。すると、ほとんどのものが、「別に要らない」と思うようになりました。自分が欲しくもないものを「人にあげるのもどうか」と思うと、行ってきた記念の「ばらまき土産」をもうやめることに。すると、お土産探しに時間を取られなくなりました。
逆に良かったことは、街歩きで疲れたらすぐに戻れる、立地の良いホテルに宿泊。ありがたいことに、ホテルの会員特典を使って、朝食は無料。歩き疲れたら、ホテルに戻って、バーでビールを1杯サービスしてもらったりと、小さなギフトを受け取って、喜んだりしました。3年前のパリでは、ホテルを出たら戻って休憩するなんて、発想すらなかったのですが、ランチを挟んでしばらく部屋でゴロゴロするのも、いい時間でした。
パリのひとり旅と比べて、かなりのサイズダウン。
それでも、幸福度ってまったく変わらないんです。それを、知れたことだけでも良かったです。
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