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家事は、家電でラクしませんか

頼るなら夫より家電! 家電でラクしたいマチュア世代の私が選んだロボット掃除機は?

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佐藤ゆかり

「仕事と家事の両立が大変」「夫は何もしてくれない」……。マチュア世代から聞こえてくる家事に関する不満。快適な暮らしをするための家事でストレスをためるなんて本末転倒! そこで、家事をラクにする家電を活用しませんか? 今回は、手間なし掃除を実現する「ロボット掃除機」に注目しました。

頼るなら夫より家電!

私事で恐縮ですが、今年(2022年)春に30数年を過ごした東京を離れ、夫婦ともに故郷である北海道へ移住しました。移住の理由は「60代になったら故郷へ戻りたい」と思っていたこと。64歳の夫がリタイアを考え始めたこと。リモート取材が増え、フリーライターの仕事は札幌でもできると判断したこと。

移住に際し、あらためて考えたのが家事のありかたです。
今まで家事は、家にいる時間の長い私が担ってきました。退職すれば夫も在宅時間が長くなります。夫婦で家事を分担したい。けれど……。

「仕事と家事の両立が大変。でも夫は何もしてくれない」
「定年退職した夫に家事をさせようと思ったけれど、服をきちんと干さないからシワシワに」
「夫が料理した後はキッチンがグチャグチャ。かえって手間がかかる」
など不平不満を抱えている人のなんと多いことか。家事のあり方で夫婦仲にすき間風が吹いている人もいます。

そもそも家事は心地よい暮らしのためにするものです。その家事でイライラをため込むのは……。では、どうしたらいいのか。「夫に期待するからストレスがたまる。ならば夫より家電に頼ろう」と考えました。家電に頼ることに後ろめたさを感じる必要はなし!  使えるものは使って家事の負担を軽減すれば「夫は何もしてくれない」とか「家事が大変」とか、そういったイライラや苦労も軽減するはず、です。

そこで移住に伴って洗い物を減らすために食器洗い乾燥機、干す手間を軽減するためにドラム式洗濯機を購入しました。

そんな私が今、注目しているのがロボット掃除機です。

「吸引タイプ」と「床拭きタイプ」があり!

本体に内蔵されているセンサーが掃除したい広さや形状、障害物の状態、ほこりやゴミの散らかり具合などの情報を収集し、それをもとに自律的に掃除するロボット掃除機。

その代名詞ともいえるのが2002年に発売された「ルンバ」(iRobot・アイロボット)です。

ルンバは従来の掃除機と同じく、ほこりやゴミなどを吸い取る「吸引タイプ」。自動で部屋中をクルクルと回ってほこりなどを吸い取っていく姿が愛らしく、靴下を吸い込むとバタバタして動かなくなる様も面白い。そんなわけで「ルンバの動きを見続けてしまう」「『ルンバ、頑張れ!』と応援したくなる」といった人が少なくありません。

その後、吸引タイプのロボット掃除機が続々と登場。例えばパナソニックの「ルーロ」、エコバックスジャパンの「ディーボット」など。

また、いわゆる雑巾がけができる「床拭き・水拭き」タイプのロボット掃除機も誕生しました。これは水や洗剤を噴出しながら自走で拭き掃除をするロボットで、アイロボットの「ブラーバシリーズ」、パナソニックの「ローラン」などがあります。
(吸引と水拭きの両方ができるロボット掃除機もあります)

お手ごろ価格の「ルンバ」が登場

ただし、ロボット掃除機は「高額」のイメージがありました。加えて「隅々までキレイにならないのでは」という不安も。そのため興味は持ちつつも「購入したい」とまでは思っていませんでした。

ところが、ロボット掃除機は進化していました。
なかでも今、私が注目しているのはルンバの最新機種「ルンバi2」です。

吸引タイプの「ルンバi2」は、従来に比べて吸引力が10倍で、フローリングはもちろんカーペットも畳もOK。“フロアトラッキングセンサー”で部屋中を自動で無駄なく清掃してくれます。本体に“エッジクリーニングブラシ”がついていて、壁際や角の取りにくいゴミもかき出して吸い取ってくれるそう。

独自の角度で設計されたエッジクリーニングブラシがかき出します。

しかも1回のフル充電で最大75分の掃除が可能。掃除中にバッテリー残量が少なくなった場合は自動でホームベースに戻って充電し、充電後は中断したところから再開するというお利口さんです。これなら、外出中に家の掃除が終わります。

性能と価格のベストバランスを実現したモデルで、価格はなんと3万9800円(最大1年間のゴミ捨てが不要なクリーンベースとセットで6万9800円。ともに税込み)です。

ルンバi2

無駄なく効率的に床を清掃。

拭き掃除もロボットにお任せ

「床拭きタイプ」にも心が動いています。

素足やスリッパでフローリング生活を過ごす日本人は、靴文化の欧米人と比べて床に近い暮らしをしています。その分だけ、床の汚れが気になりやすい。しかも湿気が多く、梅雨時などは床のべたつきが悩みのひとつに。ただし、ぞうきんやモップを使っての床拭きは重労働。そこで自動で床を拭いてくれる「床拭きロボット掃除機」です。

そのひとつとして、注目しているのが「床拭きロボット掃除機 ローランMC-RM10」(パナソニック/オープン価格 編集部調べの市場価格3万7900円)」です。

使い方は簡単。水拭きの場合は、本体の裏面に専用シート(モップ)をつけ、水タンクに水を入れるだけ。「回転式ローラー」の採用で、走行中はシートを約5分半おきに約30度ずつ最大11回面も替えるので、いつもキレイな面での拭き掃除ができるわけです。また、雑巾がけの基本である「コの字」型の自動走行で効率よく拭いてくれるとか。他にも、汚れた場所を集中掃除する「スポットモード」、段差を検知して絨毯などには乗り上げない機能などが搭載されています。使用後は本体に残った水と汚れたシートを捨てるだけでOK。ドライモードにするとから拭きもできます。また、専用シートの代わりに市販の掃除用シートが使えるというのもいいですね。

ローランMC-RM10

ローラーが回転して床の拭き掃除を。

毎日の掃除は「吸引タイプ」のロボット掃除機に任せ、べたつきが気になったら「床拭きタイプ」を使うのもいい。「吸引タイプ」と「床拭きタイプ」を連動させ、いつもピカピカの家は目指すのもいい。ほこりや汚れは従来の掃除機でとって重労働の床拭きだけロボット掃除機に任せるのもいいでしょう。

みなさんも暮らしに合わせてロボット掃除機を活用し、掃除の負担を軽減させませんか。

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