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植えっぱなしで長く楽しめる!早春に咲く球根の花[7選]初心者にも育てやすい

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光武俊子

まだまだ寒さが続いていますが、日差しのなかに春の気配が感じられませんか。ガーデニングシーズンの到来を待ちきれないみなさんに、ご紹介したいのは早春に咲く球根の花。寒さに強くて雪の中でも咲いてくれます。

今からでも楽しめる「芽出し球根」ってなに⁉

まだ寒中という時期にも、あちらこちらからウメの開花便りが届きます。これからロウバイやコブシと、木の花がつぎつぎに咲いて頭上を見上げる機会がふえますね。一方、足元では早春に咲く球根の花々が春を知らせてくれます。

地面からわずかに顔を出して咲くクロッカスやスノードロップは、ほんとに小さな花ですが、だからこそ冷気の中に小さな春の温もりを届けてくれるよう。早春に咲く花は草丈の低いものが目立ちます。一方、スイセンのように甘い香りで春の訪れを気づかせてくれるものもあります。

春に咲く球根植物は、秋に植えつけるのが一般的。「じゃあ、もう間に合わないじゃない⁉」とがっかりしなくても大丈夫です。近年は「芽出し球根」といって、生産者が秋に植えつけ球根を開花直前にポット苗として売り出すことがふえました。

芽出し球根は、プロが育てた球根だから安心して栽培できます。日当たりよい場所に置いて、表土が乾いたら水が底穴から流れ出るまでたっぷり与えるだけ。晴れた日の午前中に水やりしましょう。温室で育てられたものもあるので、1週間ほどは夜間だけ玄関などに取り込んで寒さに慣らすと、さらに安心です。

植えっぱなしできる早春の球根植物とは?

クロッカス

開花期:2~4月
草丈:5~15㎝

地際で細長い蕾をぷっくりふくらませ、晴れた日に花を開きます。小さい花ですが、雪や霜にも負けないで存在感を発揮。黄色や白、紫が主流で、ストライプやバイカラーの園芸種も登場しています。芝生の中に群植したり、小鉢にいっぱい植えつけるのもすてきです。

スノードロップ

開花期:2~3月
草丈:5~20㎝

まさに雪のしずくが零れ落ちるような可憐な花姿。スノードロップは英語名で、学名はガランサスといいます。原産地の東ヨーロッパでは落葉樹の林床を埋めるように咲くとか。6月には地上部が消え、秋にまた芽を出します。小鉢に植えて視線に近い位置に飾りたい花です。

チオノドクサ

開花期:2月中旬~4月
草丈:10~15㎝

霜や凍結にも強く、いち早く春を知らせてくれる秋植え球根です。チオノドクサの芽出し球根はあまり流通していませんが、球根は一度植えれば毎年よく咲くのでおすすめ。いくつかの種類があり、1茎に3~8輪ほどつく花は群れ咲かせると、輝くようにきれいです。

スイセン

開花期:12~4月
草丈:10~60㎝

1茎に数輪の小花を咲かせる房咲きスイセン、中央の花冠が目立つラッパスイセンなど、さまざまな種類があります。甘い香りや花立ちのよさ、丈夫さで人気です。一番早く咲き出すのは房咲きタイプですが、葉も早く出て寒さで傷むため、寒冷地にはラッパ咲きが向きます。

秋植え球根とは、秋に植えつけるタイプの球根で、冬の寒さにあたることで春に花を咲かせる性質があります。代表的なものにチューリップ、ヒヤシンス、クロッカス、スイセンなどがあり、開花時期や草丈、花色もバリエーション豊富です。植えつけの適期は一般的に9月下旬から11月ごろで、寒冷地では少し早め、温暖地では遅めに調整します。日当たりと水はけのよい場所を選び、深さは球根の高さの2~3倍を目安にします。根が張るスペースを十分にとり、冬も乾燥しすぎないように水やりすることが大切です。 ガーデニングでは、春の庭を華...

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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落葉樹とは、秋から冬にかけて葉を落とす樹木のことです。紅葉や黄葉を楽しめる種類が多く、サクラ、カエデ、イチョウ、カエデ、イチョウなどがその代表例で、ガーデニングにも人気があります。落葉することで冬場の水分消費を抑えるなど、自然界での適応力もポイントです。

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山野草とは、山地や野原などの自然環境に自生する草花の総称です。季節の移ろいとともに可憐な花を咲かせるものが多く、例えばフクジュソウ、イワウチワ、ホトトギスなどが知られています。近年では自然の趣きを大切にしたガーデニングスタイルとして、鉢植えや盆栽仕立てで育てる愛好家もふえており、日陰や半日陰などの環境を生かして、庭の一角に山野の風情を取り入れることができます。

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寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

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原産地とは、植物がもともと自生していた地域のことで、その植物が最も自然に近い形で育つ環境条件(気温、降水量、土壌など)を知る手がかりになります。例えば、地中海沿岸原産のラベンダーは乾燥した日当たりのよい場所を好み、湿気には弱いといった具合に、原産地を知ることで栽培環境の調整や越冬管理の参考になります。園芸で植物の性格を理解するには、学名や品種だけでなく、この「原産地」への理解も大切です。

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表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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球根とは、植物の栄養を蓄えた地下の器官で、翌年の発芽や開花に必要なエネルギーを蓄える役割を持ちます。チューリップやヒヤシンス、ユリなどが代表的な球根植物で、秋に植えて春に咲く秋植え球根、春に植えて夏に咲く春植え球根などに分類されます。球根は植え方や植えつけ時期、水はけのよい土などの条件を整えることで、毎年美しい花を咲かせることができます。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

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