【食品の保存法】肉、魚、乳製品などの冷凍保存。おいしさアップ&使い勝手をよくするには?
安く売られているときにまとめて購入した肉や魚など、使いきれないと思った瞬間に、即、冷凍するのが鮮度をキープするコツです。乳製品や卵、お米なども含めて、料理家の沼津りえさんおすすめの冷凍保存方法をご紹介します。
肉、魚介類のおすすめの冷凍保存方法
多めに購入して余った肉や魚などは、新鮮なうちに栄養やうまみを逃さない方法で冷凍を。
解凍も、食材に合った方法で行うことが大切です。
※各食材の保存期間は目安です。
豚こま肉
できるだけ薄く広げて入れるのがコツ。保存期間は冷凍で2~3週間
出番の多い豚こま切れ肉は、使いやすい量に分けて冷凍を。
ポリ袋に入れたら、冷凍しやすいよう薄く平らにするのがコツ。
ポリ袋の中で半量ずつなど使いやすい分量に分けて、折りたたんでコンパクトなサイズにしてから冷凍室へ。ポリ袋の口はたたむだけでOK。
使う半日~1日前に冷蔵室に移し、解凍を。
鶏むね肉
解凍しやすいよう厚さを均一にして。保存期間は冷凍で2~3週間
鶏肉は厚さが均一のほうが解凍しやすいので、2枚に開くか、食べやすい大きさにそぎ切りにする。
大きめのポリ袋に入れて平らにし、すき間をあけて冷凍すると1枚ずつ使いやすい。折りたたんで冷凍室に入れ、口は縛らなくてもいい。
使うときは半日~1日前に冷蔵室に移し、解凍する。鶏もも肉も同様に。
牛ステーキ肉
オイルでやわらかさとおいしさがアップ。保存期間は冷凍で2~3週間
肉の表面にフォークで穴を開け、ポリ袋に入れる。
肉150gに、サラダ油大さじ1、塩小さじ¼、酢小さじ1、こしょう少々を加え、冷凍。
食べるときは解凍せず、熱したフライパンに油を引き、肉を入れて塩、こしょう各少々をふり、蓋をして中火で両面を焼く。
油がしみ込んだ肉はやわらかくジューシーに。
合いびき肉
薄くのばし、菜箸で筋目を入れて。保存期間は冷凍で2~3週間
傷みやすいひき肉は買ってすぐ冷凍しておくと、さまざまな料理に使えて便利。
大きめのポリ袋にひき肉を入れたら、すき間なく薄く平らにのばす。
ポリ袋の上から菜箸で筋目を入れておけば、使いたい分だけ割って少量ずつ使える。
牛、豚、鶏のひき肉も同様に。鶏ひき肉はそぼろにして冷凍しても。
生鮭
塩をふり、水けをふき取ってから冷凍。保存期間は冷凍で3~4週間
生鮭は塩をふって2分おき、出てきた水けをしっかりふき取る。
1切れずつラップで包み、ポリ袋に入れて冷凍する。
生鮭2切れに、みそ、みりん、酒各大さじ1を混ぜ合わせたものを半量ずつ表面に塗り、味をつけて冷凍しても。
いずれも冷凍のまま、または冷蔵室に3~4時間おき、半解凍の状態で調理する。
ハム、ちくわ
少量残ったら冷凍し、解凍せずに調理。保存期間はハムは冷凍で2~3週間、ちくわは冷凍で2カ月
ハムやちくわなどの使い残しは、余ったらすぐに冷凍を。
ハムは2~3枚ずつ、ちくわはそのままポリ袋に入れて冷凍する。
いずれも解凍は不要で、凍ったまま必要な大きさに包丁で切って調理する。
ハムは炒め物やオムレツの具、スープなどに、ちくわは炒め物、煮物、汁物、いそべ揚げなどに。