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監修者

馬車道木村耳鼻咽喉科クリニック 院長

木村至信

きむら・しのぶ　医学博士、耳鼻咽喉科、頭頚部外科。専門は音声学・癌・難聴遺伝子。
信州大学病院に勤務後、難聴遺伝子、遺伝子解析研究のスペシャリストとして厚生省で研究に携わり、米国ネブラスカ州国立リサーチ病院に留学、研究を続ける。大学病院での高度医療、癌センターでのオペ研修など医療のトップレベルで15年以上勤務。横浜市大医学部にて医学博士を取得。現在、横浜市内のクリニックで地域密着の診療に励んでいる。近著に『1万人の耳の悩みを解決した医師が教える 耳鳴りと難聴のリセット法』（アスコム）。
一方、幸せな人生には耳の健康こそ不可欠だという考えのもと、国内外でボランティア医療に従事。医療コメンテーター、コラムニストとしても活躍。木村至信BANDのヴォーカルとしてもメジャーデビュー。シンガーソングライターとしても活動中。

きむら・しのぶ　医学博士、耳鼻咽喉科、頭頚部外科。専門は音声学・癌・難聴遺伝子。
信州大学病院に勤務後、難聴遺伝子、遺伝子解析研究のスペシャリストとして厚生省で研究に携わり、米国ネブラスカ州国立リサーチ病院に留学、研究を続ける。大学病院での高度医療、癌センターでのオペ研修など医療のトップレベルで15年以上勤務。横浜市大医学部にて医学博士を取得。現在、横浜市内のクリニックで地域密着の診療に励んでいる。近著に『1万人の耳の悩みを解決した医師が教える 耳鳴りと難聴のリセット法』（アスコム）。
一方、幸せな人生には耳の健康こそ不可欠だという考えのもと、国内外でボランティア医療に従事。医療コメンテーター、コラムニストとしても活躍。木村至信BANDのヴォーカルとしてもメジャーデビュー。シンガーソングライターとしても活動中。

Q
「のどに違和感を覚えることが多くなりました。加齢とのどのトラブルは関係しますか。」
A　
ドライマウス、薬の副作用、ストレスなどが原因です。

寒暖差や湿度差によるアレルギーの場合もありますが、のどや口の中が乾く、違和感がある場合、次のような理由が考えられます。

１　ドライマウス

唾液の分泌量が減少して口内が乾燥した状態。口の中がネバネバしたりヒリヒリしたりします。

人の平均的な唾液の分泌量は1日あたり約1.5リットル。唾液には抗菌作用があるので、唾液の分泌量が減るとむし歯や歯周病になりやすくなる、口臭、痰が張りついて起こる違和感があるだけでなく、細菌やカビの感染症にかかる、味覚障害、嚥下障害などにつながる心配もあります。

入れ歯が合っていないことが理由でドライマウスになることもあります。入れ歯が原因かと思ったら、歯医者さんに相談しましょう。

２　咽頭喉頭異常感症

唾液の分泌量は正常なのに、ストレスで喉に違和感を覚える咽頭喉頭異常感症というややメンタルよりの病気もあります。更年期症状の一つとして、この状態が現れることもあります。

３　糖尿病や甲状腺機能障害、尿崩症、シェーグレン症候群、放射線治療の後遺症など

４　抗うつ剤や抗不安薬、降圧剤、鎮痛剤など薬の副作用

この場合、薬の変更ができないことも多いため、保湿成分の含まれたスプレーを口に噴霧する、唾液を出す内服薬や漢方薬を使うなどして治療します。

５　更年期症状によるのぼせ

６　日常的なストレスがで、自律神経が乱れる

加齢は必ずしも口腔乾燥の原因とはなりません。

空気が冷たく乾燥してくると、のどの違和感を訴える患者さんが増えてきます。とくにインフルエンザなど感染症の流行る冬は、予防のためマスクをするので口の中が乾きがち。

口の中やのどの乾燥などが気になったら、一度は内科や耳鼻咽喉科を受診して相談しておくと安心です。また口腔乾燥は生活習慣を見直すことでも軽減できます。以下の方法を試すのも、よいでしょう。