私らしく生きる 50代からの大人世代へ

記事ランキング マンガ 連載・特集

【和田秀樹さん】「80代になってもモテる女性」その9割の人が持っている傾向とは?

公開日

更新日

和田秀樹

年金生活に入る頃から、気になり始めるいわゆる「終活」。そうした準備は必要だよ、という人がいる一方、いやいやそんなものは不要だよという人も。老年精神科医の和田秀樹さんは後者。なぜ「終活」は要らないのか、その考えを全6回でご紹介します。今回は第5回です。

▼前回はこちら▼

≫≫【和田秀樹さん】「医師の指示を鵜呑みにして食べたいものを我慢していませんか?」60代からの敵、その意外な正体

和田秀樹さん 精神科医

わだ・ひでき●精神科医。1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として35年以上にわたり医療の現場に携わっている。『80歳の壁』『70歳の正解』『逃げ上手は生き方上手』『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』『女80歳の壁』など著書多数。

医学的にも判明している「恋愛」の効能

ときめきこそ美と長寿の妙薬、というのが和田さんの持論。「60歳からは夫も子どもも気にしない」「好きな気持ちを大切にして生きていい」。その訳を解説します。

若返り 特効薬は 恋愛です

いつまでも若々しく元気でいたいと思うのであれば、その特効薬は「恋愛」。なぜなら恋愛をすると性ホルモン(男性ホルモンと女性ホルモン)の分泌量が増えることが医学的にもわかっているからだ。見た目に気を配るようになると気持ちや体まで若返ってくる。すると全身の細胞も活性化し、想定外のことが起こる恋愛のプロセスは前頭葉への刺激にもなる。
「私は、子どもが成人するまでは親である責任があると思っています。しかし子どもが成人したり、大学に入学したり、就職したりと一応親元を巣立ったら、親の役目は終了とも考えています。そして夫婦も親ではなく男と女に戻るべきたと思うのです。そのときに、互いにまだ好き合い、必要とし合うなら婚姻関係を続ければいいし、そうでないならば別れもやむを得ないと思っています」
そうは言っても、そこまでは……という人も多いはず。その場合は「推し活」に力を入れるなど、「ときめく心」だけでも大切に。

80代でもモテる女性。その秘密

容姿より 生き方重視の 幸齢期

80歳を過ぎてもモテる女性がいます。そういう人はほぼ例外なく、80歳になってからいきなりモテ始めたわけではなく、60~70代の間から「モテる女性」でいようとしています。つまり、「モテる」というのは、生まれつきの素質ではなく、「どう生きたいか」で決まるということです。もちろん、若いうちのモテると80歳のモテるとでは違いがありますが、顔が可愛いとか、スタイルがいいとか、素質的な要素だけでないのが幸齢期のモテ方です。幸齢期にモテる人は生き方が9割。皆さん、自由で元気で好きな気持ちを大事に生きている方ばかりです。

PICK UP 編集部ピックアップ