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【ガーデニング】暑さに強く育てやすいヒマワリを咲かせよう!切り花でも楽しめる!

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光武俊子

お日さまに向かって元気に咲くヒマワリは、夏を代表する花。大型の花は道行く人からも注目の的です。でも、ベランダでは育てにくいと思っていませんか? 近年は草丈50㎝ほどのわい性種も登場して、育てやすくバラエティー豊富になっています。

丈夫で暑さに強いから、安心して育てられる

ヒマワリは元気で明るいイメージのとおり、暑さや夏の強光に強くて育てやすい花です。やせた土でもよく育つので、道路沿いの狭いスペースや駐車場などにもぴったり。花壇とは別に夏のランドマークとして咲かせてもいいですね。

草丈2m超になっても、茎が太くて倒れにくいから支柱も不要です。また、最近はよく枝分かれする茎に小ぶりの花を多数咲かせる品種が充実して、ベランダの鉢植えでも楽しみやすくなっています。

春のチューリップや夏のヒマワリは小さな子どもたちが大好きな花。夏休みのお子さんと水やりしたり、花後のタネを小鳥の餌にしたりと楽しめます。一方、画家のゴッホやモネの作品に見られるように、シックな花色やちょっと変わった花形もご紹介します。

1茎1花だけじゃない! 分枝する多年草ヒマワリも!

ヒマワリというと、高く伸びる茎の先端に大きな花をひとつ咲かせるイメージかもしれません。これは一年草のヒマワリで、ほかに枝分かれしながら多くの花を咲かせる多年草宿根草)の仲間もあって、これらをあわせてヘリアンサス属と呼びます。

多年草のヘリアンサスも一年草と同様に、暑さに強くてやせた土地でも育って丈夫です。一年草のように草丈180㎝ほどに伸びる品種もありますが、茎を切り戻すことで高さを抑えて枝数多く(花もふやして)育てられます。切った枝は切り花で楽しむのもnice!

透明感のある明るい花色の‘レモンクイーン’や、細長い葉っぱが特徴的なヤナギバヒマワリの園芸種‘ゴールデンピラミッド’などが流通します。どちらも秋に地上部は枯れますが、株元に来年育つ小さな芽を出して冬越しします。

【ガーデニング】暑さに強く育てやすいヒマワリを咲かせよう!切り花でも楽しめる!(画像4)

‘ジャイアントレモンクイーン’

【ガーデニング】暑さに強く育てやすいヒマワリを咲かせよう!切り花でも楽しめる!(画像5)

‘ゴールデンピラミッド’

【ガーデニング】暑さに強く育てやすいヒマワリを咲かせよう!切り花でも楽しめる!(画像6)

‘レモンクイーン’

ほどよい草丈、ふわっふわの八重咲きヒマワリ

一年草のヒマワリにも草丈が最大1mくらいとほどよい高さで、分枝する園芸品種が登場しています。これらはベランダの鉢植えでも育てやすく、庭では立体感を出しつつ咲いた花を切って楽しめる、これまでにないタイプです。

‘テディベア’は名前のとおり幾重にもなる花弁が、かわいらしいクマのぬいぐるみを思わせます。花径12㎝にもなる花がゴージャス。草丈50~60cmの‘サンゴールド’も同様の八重咲きで、スプレー状に分枝して花が咲きます。道路沿いや庭の奥などに群植すると見事です。

【ガーデニング】暑さに強く育てやすいヒマワリを咲かせよう!切り花でも楽しめる!(画像7)

‘テディベア’

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‘サンゴールド’

液体肥料とは、液体の状態で与える肥料のことで、速効性があり吸収が早いため、植物の生育が不安定なときや即効性を求める場面で使われます。水に溶かしてジョウロや噴霧器で与えるため使い勝手がよく、葉面散布や根からの吸収促進に適しており、追肥や微量要素の補給にも向いています。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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花芯とは、花の中心部分に位置し、雄しべや雌しべなどの生殖器官が集まる領域を指す言葉です。特に観賞価値の高い花では、この部分の色彩や形が印象を左右します。ダリアやバラなどでは花芯の詰まり具合や形状が咲き方の美しさに関係し、園芸品種としての魅力にもなります。また、開花後の花芯の変化を観察することで、受粉や花の寿命を見極めることができます。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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脇芽とは、植物の茎と葉の間(葉のつけ根)から出てくる新しい芽のことで、腋芽(えきが)ともいいます。これを摘み取ることで主枝の生長を促すことができます。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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