界 別府で「ドラマティック温泉街」を楽しみ、界 由布院で「棚田暦(たなだごよみ)の温泉旅館」に逗留する

風情も泉質も違う温泉宿で心身ともにリフレッシュ

　今回の旅は日本一の「おんせん県」大分。県内にある趣の違う二つの温泉旅館「界 別府」と「界 由布院」を、宿と航空券と現地での交通を一括で手配できる2泊3日の「界のこみこみ旅」で体験しました。
「界 別府」は「ドラマティック温泉街に逗留する宿」がテーマの、全室別府湾ビューの温泉旅館です。大分空港から送迎タクシーで宿へ。市街では街のあちこちから湯けむりが上がり、温泉への期待も膨らみます。
　エントランスを通り、ロビーに到着すると、眼前に別府湾の大パノラマが！ 廊下は路地を模した石畳で、ライブラリーや売店の入り口には暖簾がかかっているなど、レトロな温泉街をイメージした演出の館内ではそぞろ歩き気分を楽しめます。

　ご当地部屋、「柿渋（かきしぶ）の間」は、壁や襖が柿渋色で彩られていて、空と海とのコントラストが美しいお部屋です。荷物を置いたら、さっそく温泉へ。特別室の露天風呂では、昼は風を感じつつ、夜は月や星を眺めながら贅沢な湯浴みが楽しめます。泉質は重曹成分を含むナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。湯冷めしにくく、しっとりすべすべ肌になりますよ。別府湾を望む足湯、ご当地楽「湯治ジャグバンド」の演奏、湯守りが効能や入り方を伝授する「温泉いろは」、「温泉ミスト作り」体験など、温泉を味わい尽くす一日となりました。

界　別府

豊富な湯量の大浴場

自家源泉を2本所有。露天風呂を備える大浴場には、ぬる湯とあつ湯の湯船があり、交互に入浴すると体のめぐりがよくなります。

湯の広場

和紙の提灯が照らす「湯の広場」。手湯の桶に源泉が流れ落ち温泉情緒満点。スマートボールや各種イベントなどで毎夜賑わいます。

別府湾を望むご当地部屋

別府名物・血の池地獄から着想を得た「柿渋の間」。大きなピクチャーウインドウから海が一望できます。

絶景の足湯

海を眼前に望む足湯は、水平線や朝日と対面できる絶景スポット。高崎山の他、晴れた日は四国も見えます。

　2日目は別府からやまなみハイウェイで由布院へ。由布岳がそびえる草原の道を移動していたら、のびやかな気持ちになりました。
「界 由布院」は由布院盆地を眺める高台に位置します。宿に着いて目を引かれたのは、宿の中心に位置する「棚田」。こちらは「棚田暦で憩う宿」が宿づくりのテーマで、春は山と空を映した水鏡、夏は青々とした稲、秋は黄金色の稲穂でと、四季を通して目を楽しませてくれます。青稲が風に揺れる様子を眺めていると、スッと心が落ち着いてきます。
　大浴場は敷地内で一番由布岳に近い場所にあり、露天風呂からその眺望が楽しめます。泉質は弱アルカリ性の単純温泉。刺激が少なく、長湯できるのがうれしいですね。別府と由布院、泉質の違う温泉は相乗効果も期待できるといいます。別府は海の幸を中心とした季節会席でしたが、由布院の夕食は珍しいジビエ料理。地酒との組み合わせも最高でした。
　最終日はタクシーで金鱗湖（きんりんこ）などの観光へ。幻想的な風景に癒やされながら、周辺のカフェや土産店を訪ね、そのままタクシーで大分空港へ。この2宿は定額で界をめぐる「界の定期券」でも利用できます。

界　由布院

宿の中心に広がる棚田

設計・デザインを担当した隈研吾さんは「宿の主役は、美しい棚田のランドスケープ。どこからもその主役を感じられるような配置にしました」と話します。

地元大分の食材を使った 季節の会席料理

特別会席のメイン、山のももんじ鍋。スッポンだしに牛肉やジビエ（猪、鹿、穴熊の肉）をくぐらせ、4種のタレで味わうオリジナル鍋。

由布岳を見ながらの湯浴み

由布岳を仰ぐ露天風呂。木々のそよぎや鳥のさえずり、虫の音といった自然のBGMでのんびりとくつろげます。星空も楽しみました。

原風景を感じるご当地部屋

ご当地部屋「蛍かごの間」。全室に「蛍かご照明」があり、螺旋状に編まれた飴色のかごから蛍の舞うような光がもれ広がって幻想的。

宿泊と交通がセットに　界のこみこみ旅

定額料金で温泉三昧！ 温泉めぐり 界の定期券

お問い合わせ： 「 温泉めぐり 界の定期券」と「界のこみこみ旅」は、70歳以上限定「温泉旅シリーズ」公式サイトから
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