“みそぎ湯”の「界 出雲」で出雲大社の「お詣り支度」を

　島根県・出雲の10月は「神在月」と呼ばれ、八百万の神が集まるといわれる特別な季節。今回はそんな出雲神話にまつわる文化体験や温泉を満喫でき、タクシーで移動も観光もラクにできる、2泊3日の「界のこみこみ旅」をご紹介します。

　出雲縁結び空港から送迎タクシーで「界 出雲」へ。島根半島のほぼ西端の日御碕（ひのみさき）に位置し、全室から日本海を一望できる絶景が魅力の宿。出雲大社への「お詣り支度」を宿づくりのテーマにしています。

　開運をイメージした器に盛りつけられた会席料理の夕食を楽しんだ後は、華やかな衣装でダイナミックな舞い、「界」の地域紹介の催し・ご当地楽「石見神楽」が鑑賞できます。これは出雲大社の起源とされる神話「国譲り」を描いたもの。神話の世界に触れ、参拝への思いが膨らみます。

　特筆すべきは、塩分濃度の高い温泉を清めの塩に見立て、神社に詣でる前の“みそぎ湯”として提案していること。触れただけで塩けを感じるナトリウム–塩化物強塩温泉は、塩がベールのように体を包み、保温と保湿の効果を高めてくれます。目の前に大海原が広がる絶景大浴場で朝焼けの日本海を愛でれば、心は晴れ晴れ、肌にも活力チャージができること間違いなし！

　お詣り支度を終えたら車で出雲大社へ。神聖な空気に包まれた境内は、身を置くだけで清らかな気持ちに。縁結びの神様として知られる大国主大神が祀られたパワースポットで、幸福のご縁をお祈りしました。

界 出雲

灯台と水平線を望む「お詣り支度」の宿

「神饌(しんせん)朝食」のプランもおすすめ。神饌とは、地元の山海の珍味を神様に献上する食事。神様と同じ食事をいただくことで、神様とより強い縁で結ばれると考えられています。

客室は2タイプ。海に沈む夕日と日御碕灯台を望む西向きの客室は藍色（写真）、朝日が眺められる海側の客室はやさしいピンク色の彩り。職人や作家の意匠で出雲文化を表しています。

海風を感じ日本海の絶景が堪能できる露天風呂。開放的な気分で湯浴みが楽しめます。

ご当地楽の「石見神楽」。神々の世にタイムスリップしたかのような幻想的な時間が流れます。

「界 玉造」は全客室に美肌温泉の露天風呂が

　その後は宍道湖（しんじこ）畔をタクシーでドライブ、宍道湖へと流れる玉湯川沿いの玉造温泉へ。ここは神話などが書かれた歴史書『出雲国風土記』に「神の湯」と記されている、歴史ある温泉地です。

　そんな温泉街の中ほどに佇む宿が「界 玉造」。案内されたのは藍染、勾玉、出雲格子など島根らしさを凝縮したご当地部屋「玉湯の間」。この宿は全室に露天風呂があり、泉質はナトリウム・カルシウム–硫酸塩・塩化物泉。製薬会社の調査で化粧水レベルと評価された、なめらかな美肌の湯に身を沈めれば、しっとりハリのある肌に。

　夕食はのどぐろやしじみなど、山陰の幸が堪能できる会席料理。蟹漁が解禁となる11月からは特別会席「タグ付き活松葉蟹会席」も登場します。島根は日本酒発祥の地といわれる酒どころ。食事に合う地酒をスタッフに教えてもらいながら、極上のマリアージュが楽しめます。

　最終日は温泉街にある玉作湯神社や車で20分ほどの八重垣神社など、縁結びスポットを訪ねるもよし、酒蔵見学や民藝品ショップでの買い物を楽しむもよし。さまざまなご縁に元気をもらえる島根の温泉宿へ、この秋出かけてみませんか。

界 玉造

美肌の湯を客室露天風呂で堪能

冬の味覚が存分に味わえる「タグ付き活松葉蟹会席」。メインは奉書で包んだ松葉蟹を杉板とともに蒸し上げる「活松葉蟹の杉板奉書蒸し」で、蟹の豊かなうまみを引き出した極上の味わいです。地酒とのペアリングも楽しみ。

全客室に温泉の露天風呂が備わります。しっとりとなめらかな肌心地の温泉は、ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉。売店で風呂専用の日本酒を買って酒風呂を楽しめば、美肌に磨きがかかるはず。

2022年11月、全24室をご当地部屋「玉湯の間」に改装。古代より当地で採掘された出雲めのうをデザインに施すほか、藍染、出雲格子も取り入れ意匠を凝らします。

島根県内にある、よりすぐりの地酒を提供する「日本酒BAR」。出雲は米の産地で、さらに水は超軟水で仕込み水に適しているため、伝統の出雲杜氏が銘酒を生み出しています。

日本庭園に臨む茶室では、三斎流の茶道師範がお点前を披露。

航空券もタクシーも 界のこみこみ旅

70歳以上限定 温泉旅シリーズ
「界のこみこみ旅」は公式サイトから
界の「温泉旅シリーズ」公式サイト