桜島ビューの「界 霧島」で美白とハリ肌を叶える

　約3年半続くコロナ疲れに加え、この夏の厳しい暑さで体は悲鳴を上げているはず。そんな今こそ、疲れた心身に効く温泉の泉質や効能にこだわって選ぶ旅はいかがですか？

　紫外線やエアコンでダメージを受けた肌をケアするべく、まず私が向かったのは、美肌効果が期待できる硫黄泉の湯をもつ霧島温泉「界 霧島」。標高約600ｍ、神話が息づく高千穂峰の中腹に立つ絶景の宿です。

　到着し、眼前に広がる雄大な桜島と霧島高原の自然豊かな景色に心癒やされたあとは、すすき野原に佇む湯浴み小屋へ。客室棟からスロープカーで向かうという演出が、旅のワクワク感をより一層高めてくれます。

　内風呂は源泉かけ流しの「あつ湯」と「ぬる湯」の2種。湯船につかれば、体にたまっていた夏の疲れがスーッと抜けていきます。あつ湯とぬる湯に交互に入ることで血流がよくなり、体の芯からぽかぽかに♪

　また、湯守りスタッフの方によると、温泉ならではの独特な香りが特徴の弱酸性の単純硫黄泉（硫化水素型）には古い角質や毛穴の汚れを落とす作用があり、くすみを払い美白肌へと導いてくれるのだそう。湯上がりは肌がしっとりすべすべ。その効能を実感しました。

「界」の滞在では、効果的な入浴方法の指南や、呼吸法やストレッチを取り入れた体操レクチャーなどが受けられる「うるはし現代湯治」も大きな魅力のひとつ。楽しい湯治体験で心も体もととのい、明日への英気をしっかり養うことができました。

界 霧島

自然に抱かれた露天風呂でリラックス

夕食は「黒豚しゃぶしゃぶ」をメインに、鹿児島の美味が並ぶ会席料理。海と山の旬の幸が満載の「宝楽盛り」は、八寸・お造り・酢の物をおかもち風の器に盛りつけた、目にも楽しい一品。

全室が桜島ビューのご当地部屋「薩摩シラス大地の間」。火山噴出物であるシラスのベッドボードや薩摩和紙、大島紬などの工芸品が客室を彩ります。

露天風呂は霧島高原を見渡せる絶景の特等席！

湯浴み小屋へはガラス張りのスロープカーで。鮮やかに色づいた秋の景色にうっとり。

「界 霧島」の湯守りが提案する「うるはし現代湯治」。温泉の泉質などを生かした入浴法や宿での過ごし方を紹介してくれます。

体の内からもアプローチ。「界 遠州」で煎茶に癒やされる

　もうひとつのおすすめ宿は、日本屈指の茶処・静岡県の浜名湖畔にある「界 遠州」。泉質は全国的にも塩分濃度の高いナトリウム・カルシウム−塩化物強塩温泉で、入浴すると肌に塩分が付着して保温効果がアップ。湯冷めしにくいため、神経痛や冷え性などの症状によいといわれています。さらに、体が温まれば血行がよくなり、新陳代謝が高まってデトックス効果も！　内側からきれいになり、心身の若返りも期待できる、女性にうれしい温泉です。
　
　宿のテーマは「煎茶」。12種類の茶葉がそろうティーセラーのあるラウンジや、地域文化に触れる「ご当地楽」での利き茶体験など、静岡茶の魅力と本格的な味わいが楽しめます。

　ユニークなのは煎茶を使った湯治提案。館内では「茶香炉」が焚かれ、お茶を焙じる香りに心が落ち着きます。大浴場の「入浴お茶三煎」では、水分補給に最適な3種類のお茶を入浴前・入浴中・入浴後に提供してくれるサービスも。「入浴前にお茶を飲むとカテキンの吸収率が7倍に上がる」と、湯守りスタッフの方が教えてくれました。緑茶に含まれるカテキンには免疫機能改善や生活習慣病予防などが期待でき、テアニンにはリラックス効果も。お茶づくしのおもてなしにホッとひと息つけます。
「界」の旅には至福の時間がありました。

界 遠州

茶処ならではのおもてなし

浜名湖の名産「うなぎ」と遠州灘の恵み「とらふぐ」が堪能できる特別会席「ふぐうな会席」（通年提供）。

客室は全室浜名湖ビュー。茶処リビングと茶処カウンターを設えた「遠州つむぎの間茶処リビング付き客室」が続々誕生。

茶葉を詰めたかごが浮かび、お茶の香りに包まれる「お茶玉美肌入浴」。

お茶やビネガードリンクなど、湯上がりドリンクも充実。

庭園「つむぎ茶畑」で開催される、茶摘みの動作などを取り入れた「浜名湖茶摘み体操」。お茶の木とツツジが植えられた庭園で体をほぐし、リフレッシュ。

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