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散歩も「ちいさな旅」になる。見つけた花や店を書き留めて、また出かけたくなるノート術

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ゆうゆう編集部

スマホの長時間利用は脳のワーキングメモリーをパンクさせ、スマホ脳疲労を引き起こすのだとか。少しの時間スマホを手放し、ペンで文字を書いて脳が喜ぶ刺激を与えてみませんか。ここでは、旅行ジャーナリスト・津田令子さんのペン活習慣をご紹介します。

旅行ジャーナリスト
津田令子さん

つだ・れいこ●社団法人日本観光協会・旅番組企画室長を経て、トラベルキャスター、旅行ジャーナリストに。旅で訪れた土地を舞台にした初の小説『暮れ色の奈良井宿』を刊行。購入はインスタ(@reiko.tsuda)よりDMで。

4冊のノートも苦になりません!

毎日4冊の日記やノートを使い分けている津田令子さん。「4冊は大変ではないですか?」と聞くと、「小さい頃から書くことが好きだったから」と、ほがらかな笑みが返ってきた。

「学生時代にはやりましたよね、交換日記。私は同級生や先輩など、6~7人としていました。内容は大した話じゃないんだけど(笑)、そのおかげで、書く習慣が身についたんです」

4冊のノートをどう使い分けているのだろう。

「予定とTo Doリストを兼ねたスケジュール帳、旅先での記録や情報を記すメモリーノート、心の内を書くマインドノート、そして常に携帯しているメモ帳の4つです」

旅先での取材は「調べる、歩く、貼る、書く」の積み重ねだと言う。

「旅に出る前に調べたことをまずメモリーノートに書いて、戻ってきてから旅に使用した切符や半券、立ち寄ったお店のショップカードなどを貼りつけ、そのときに感じたことを書き添えていきます。旅を丸ごと閉じ込めるイメージかしら。そこまでしてやっと、一つの旅が終わるという感覚なんです」

街歩き講座で講師を務める津田さん。都内の隠れた名所、穴場スポットなどの情報もこのノートに書き込まれている。

「散歩であっても、日常から離れればそれは『ちいさな旅』です。皆さんも散歩していて、『今日はきれいな花が咲いていたな』とか、『いつもと違う通りでおいしそうなお店を見つけた』なんてことありますよね。それを書き残してみてください。きっと、またちいさな旅に出たくなりますよ」

旅先では絵はがきを自分や友人宛てに送ることも多い。

「日本各所の郵便局には風景印という、その土地ならではの消印があるんです。スケッチや風景を写した絵はがきなどに、ちょっとしたひと言を添えて投函。自分宛てのときもあれば友人と送り合うこともあります。旅の記念であり、コレクションにもなるんです」

津田さんにとって重要なノートがもう一つ。それが心の内を記すマインドノートだ。

「メモリーノートが主に事実を記したものなら、こちらは感情や架空の話、ノンフィクションだけど人に絶対言えないことなど、雑記帳的なノートです。読み返すと俳句や、突然『フェンディの似合う男が……』とか(笑)、謎の文章もそれがまた面白いの。昔、作家気分でエッセイとかポエムとか、書いたことありません? 日記として日々のことを記すのもいいけれど、空想や非日常を書いてみるのもいいと思うの。誰の迷惑にもならないし、ペンとノートされあればできるし、素敵な趣味になるんじゃないかしら」

津田さんの場合はそれが実際にエッセイや、小説のネタにもなったという。

「過去の自分が記したものが、未来へとつながったんです。道標というべきなのかも。どれも読み返すとそれを書いたときの気持ちに立ち返り、まざまざとよみがえってくる。古いノートは、まるで自分と交換日記をしているような気がします」

津田さんの歴代スケジュール帳

NHKテレビやラジオに出演した頃のスケジュール帳。「コンパクトだけど使い勝手がよかったの」

旅先での出来事はメモリーノートに

切符や半券など旅にまつわるものを貼って。「セロハンテープだと変色して硬くなるので、テープは上から文字が書けて変色しにくいメンディングテープと決めています」

散歩も「ちいさな旅」になる。見つけた花や店を書き留めて、また出かけたくなるノート術(画像5)

\駅弁買ったなどのメモも/

旅先の思い出は絵はがきにして送る

絵はがきにひと言書き添え、風景印を押して送付。「旅好きの人の間では、風景印をコレクションする人も多いです」

気持ちや思考を残すマインドノート

心の声や空想、メモなど雑記帳の役割も。「心の内の声をお見せするのは恥ずかしいので、メモとスケジュールを記したページにさせてください(笑)」

持ち歩きは小さめメモ帳で

コンパクトサイズのスケジュール帳と同サイズくらいのメモ帳。「常に持ち歩くため、かばんの中で折れ曲がったりしないよう、絶対に硬めの表紙を選ぶのがこだわりです」

筆記具は握りやすさにこだわって

手になじんで書きやすい細めのボールペンと長年愛用する万年筆、定規。「ペンケースを使っていたこともあるけれど、結局ゴムバンドが使いやすくって」

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構成・文/竹中愛美子

※この記事は「ゆうゆう」2026年秋号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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