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【50代以降を見据えた住み替え】季節を感じ、自然を楽しむ庭つきの戸建てへ。料理家・中川たまさんの実例

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ゆうゆう編集部

季節ごとの小さな収穫がお楽しみ

野菜、果物、ハーブがすくすくと豊かに育つ庭

購入の決め手ともなった広い庭には、梅、ゆず、レモンなどの果樹やきゅうりなどの野菜、ミントなどのハーブ類が豊かに育つ。

「引っ越してきたばかりの頃は梅や松の木があるだけ。地面は砂利に覆われた殺風景な庭でした。その砂利を取り除いて、好きな植物を植えて、少しずつ庭作りをスタート。成長の過程を楽しみながら食べられる庭になればいいなと、自分にできる範囲でやっています」

もともと庭仕事が好きだったのかと思いきや、「私は花を枯らしちゃうタイプ」と笑う。だから必要以上には手をかけず、植物たちの力に任せるのが中川さん流。

「農薬や化学肥料は使いません。水や米のとぎ汁などで潤いを与えて、ときどき間引きして風通しをよくしてあげるだけです。実は私の父は樹木医。不耕起栽培(農地を耕さずに作物を栽培すること)がいいという考え方なので、その父の影響なのか、私も自然のままを大切にしたいと思っているんです。木が小さかったりすると、実がなる年とならない年がありますが、それも自然のままに楽しんで。無事に育った植物は実も皮も余すところなくいただきます」

新緑が気持ちいい初夏を過ぎて夏を迎えると、自由に伸びた植物たちで庭がジャングルのように。

「柑橘類が青い実をつけ、夏野菜やハーブも成長。たくさん収穫できたら保存食にも活用します」

夏に元気になるのは植物だけではないようだ。

「庭の虫たちも活発に活動するように。でも殺したりせず、水やりのシャワーで流します。虫食い野菜も別にOKという感じ。雨が降ると家の中にアリが入ってきたり、ゴキブリやムカデ、蜂も……。でもそれが自然だから、仲よく共存します」

古い木も、自生の植物も、中川さんが植えた野菜やハーブも、家を取り囲むように仲よく育つ庭。

春は甘夏や湘南ゴールド、冬はゆず、レモン、金柑など、柑橘類も豊富に実る。

初夏のお楽しみはブルーベリー。「食べ頃になったらこまめに収穫して、ヨーグルトに入れたり、冷凍したりしています」

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