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72歳・紫苑さんの気軽で楽しいDIYとおしゃれ。「プチリメイクで今の自分に似合う服を」

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ゆうゆうtime編集部

小さくて自由な暮らしを楽しんでいる女性に、今、注目が集まっています。自身の価値観を大切にして、心地よい毎日を送っている方たちを紹介する『60代からの小さくて自由な暮らし』(主婦の友社)から、紫苑さんの元気の秘訣を2回にわたって掲載します。後編は、住まいとおしゃれについてです。

前編はこちら

72歳・紫苑さんの安くて体にいい自炊生活。60歳になり始めた節約生活が、新しい世界を開くきっかけに

profile
紫苑さん
東京都在住。72才。フリーライターとして30 年以上活躍。58 才で始めた着物ブログが人気となり、現在は節約生活を中心とした情報を発信中。著書に『71歳、年金月5 万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』(大和書房)、『72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40 』(マガジンハウス)がある。
ブログ「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫」
https://blog.goo.ne.jp/sionnann

住まい

自分が亡くなったあとに家族が始末に困りそうな高価なものから手放しました
捨てるのも、手に入れるのも気負いのない「ちゃち」なもので工夫するのが気軽で楽しい!

7  いつもの風景にアートを

ある日、知人の画家から絵をもらえることに。さっそくリビングに飾ってみると、部屋の空気感が一変。空間に広がりを感じるのです。それはきっと絵の中の世界と通じているから。絵画を飾るだなんて自分の暮らしとは無縁だと思っていましたが、今ではこの絵を中心に模様替えをするようになりました。公園で拾った木の枝だって飾ってみると案外、いい風情。アートが心を豊かにするとは本当ですね。日常に「いいな」「きれいだな」と感じられる風景があるのは幸せなことだと思います。

8  思い立ったら気楽にD I Y

キッチンにある出窓のスペースをちょっとした収納場所として活用することにしました。ホームセンターで購入した角材でコの字型の台を作り、その下に小引き出しを。中にはスプーンやフォークなどのカトラリーを入れています。上にも端材で作ったコの字型の台を置き、正面に使わなくなったつい立てから切り出した木彫りの板を。板を引き戸のように動かすための枠は100 円ショップの額縁を利用して作りました。ここは調味料を入れに。味気ないスペースが便利であたたかみのあるコーナーに生まれ変わって満足です。

9  暮らしを「作る」喜びをゲット

私が住んでいるエリアは区役所が無料で家具を引き取ってくれるので、引っ越しを機にたくさんのものを処分しました。ただひとつ、高さが180㎝以上ある本棚は無料での回収はできないとのこと。お金を払って処分しようとも思いましたが、横に倒して置いてみたら、処分対象の原因であった圧迫感が軽減。そこで、ここに別の家具の引き出しやかごを組み合わせて、着物の帯や小物の収納に使っています。今の暮らしの楽しいところは、こういった創意工夫。お金で買えない充実感が得られます。

10  失敗も捨てるのも惜しくない、ちゃちなものをD I Y の素材に

私のDIY のモットーは「ちゃちなものを使う」こと。家の中にある不用なものや100 円ショップのグッズを使ってあれこれ考えるのが面白いのです。たとえ失敗しても損失は少ないし、必要なくなったときに処分するのも惜しくない。そんな気軽さが今の私にはぴったり。キッチンの壁にかけてあるのは草木染めのカレンダーを100 円ショップの額縁に入れたもの。寝室のフェイクグリーンの台も100 円ショップのすのことキャスター、端材で作ったもの。キッチンのオーブン台はカラーボックスに、これまた100円ショップの杉板と取っ手をつけました。

11  古布でインテリアに彩りを添える

布好き。加えて着物好きで、桐だんすが重みで壊れるほどプチプラ着物を収集していたこともあり、わが家には味わいのある古布がたくさん。着物や帯をほどいてインテリアにも活用しています。寝室に吊るした白のパッチワークのカーテンは長襦袢をつなげたもの。ところどころにレースを挟んで韓国のポジャギ風に作ってみました。ダイニングテーブルは帯用の藍染めの木綿布を使ってクロスに。季節ごとにかけかえて気分転換しています。

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