「その場の空気を読んで、つい相手に合わせてしまう」人はどうしたら? メンタル不調の処方箋
現代人を悩ますメンタルの不調は、こじらせるとやっかいです。最近、ちょっと変かも……と思ったら、その変化を見逃さず、立ち止まって自分のこころと体に意識を向けましょう。メンタルクリニックを受診するタイミング、カウンセリングの効果について、ベスリクリニックの先生にお話をうかがいました。
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「だれでもうつ病や不眠症になる可能性があるということで、確かに自分でもいまうつっぽいなと感じるときがあります。早めに治療したほうが治りやすいと聞きますが、どのようになったら病院に行く必要があるのでしょうか?」
A
日本では、15 人に1人が一生のうちにうつ病になる可能性があるといわれています。
ただし、うつ病はある日突然発症するのではなく、長期間ストレスにさらされて「うつ予備群」 と呼ばれる状態になり、それでも無理を続けていると、心が折れるようにして発症します。
最近気分が落ち込む、疲れて何もする気になれないと思っても、2週間以内に改善すればさほど心配する必要はないとされます。
うつ病の症状には不眠もありますが、「『眠り』でこころをととのえる」ケアで改善したり、「こころが変わる体のケア」を試して気持ちが楽になれば問題ありません。
しかし、これらを行ってもつらさが変わらない、感情の浮き沈みが激しいなど、自分自身のコントロールがきかなくなった場合、睡眠や食欲が極端に乱れて体重にも変化がみられる場合などは、医療の手助けが必要です。
職場環境に問題があり、休職や配置換えが必要だと医師が判断すれば「診断書」を書き、不眠による弊害が大きければ一時的に睡眠薬を処方したり、メンタル不調に効果のある薬や漢方薬をすすめるとともに、ネガティブな感情を解放するセラピーやカウンセリングなど専門職のケアで回復を支援します。