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【食費は月1万円前後】年金5万円で暮らす紫苑さん・72歳。節約のコツは「アスリートも好むあの食材」

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池内かずこ

1~2人用の深めの土鍋を愛用。しめじとえのきなど、旬のきのこをたっぷり入れた炊き込みご飯に、塩麹液に漬けておいた安価なさばをのせて蒸らし、さばご飯に。わかめの味噌汁を添えて。100円足らずで1食分完成!

節約メニューを続けたら、なんと健康になった!

「焼き野菜などのシンプルな調理法でも、ポン酢やにんにくオイル、オリーブ油、ごま油、バルサミコ酢、カレー粉など、調味料を工夫してアレンジすれば飽きません。少し値の張るバルサミコ酢などは、特売日や貯めたポイントで手に入れています」

このほかよく使う食材は、豆腐や厚揚げ、豆乳などの植物性たんぱく食品。豆腐は塩をふっておくと、水分が抜けてチーズのような味わいになるとか。

ハンバーグには卵も玉ねぎも入れず、はんぺんを入れてふっくらさせ、塩麹や甘酒を隠し味に。このタネは、肉団子やミートソース、麻婆豆腐と七変化。同じ素材でも飽きないように工夫する紫苑さんの発想力と応用力には脱帽です。

「工夫を重ねて節約メニューを続けていたら、とても健康になったのです。長年悩まされていた過敏性腸症候群もおさまり、痩せすぎていたのも改善。3㎏増えて適正体重に。以前は起きるときにだるかったのに、目覚めもすっきり。体が軽くなりました。体調がよくなると、体にいいものを食べているからだとますますやる気が出てきます。工夫するのが楽しくなってプラスのサイクルに変わり、本当に快適になりました」

帰宅が遅くなり、疲れたときでも市販のお惣菜は買わないという紫苑さん。
「一から作るわけではありませんから。冷蔵庫に塩麹に漬けた食材があれば、粉チーズを振って、レンジでチンするだけでも自分好みの一品がすぐできますからね」   

その身軽さと、思い立ったらすぐ実行!の行動力で、充実した暮らしを楽しんでいます。

次回は、予算オーバーしがちな食費をおさえる方法についてうかがいます。

撮影/橋本 哲

※この記事は2024年8月27日に文章構成を変更しました。

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