【ガーデニング】間違えやすい「似た花」を知っておこう。一年草と多年草をチェック!初心者に役立つ基礎知識
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光武俊子
切り花から人気の火がついた デルフィニウムとラークスパー
長い花穂がゴージャスな雰囲気のデルフィニウムとラークスパーも、もとは同じデルフィニウム属。一年草のラークスパーがコリソダ属として分かれました。
もともと切り花で人気のあった花で、園芸を始めたばかりのころ見分けがつきませんでした。それでもイングリッシュガーデンブームで、デルフィニウムが群植されたステキな庭の写真を目にして、やっと覚えられたものです。
どちらも開花期は5~6月。多年草のデルフィニウムは前年の秋に出回る苗を植えつけるのが一般的です。一年草のラークスパーは発芽適温が15℃前後なので前年の10月ごろか春にタネまきするか、春に出回る苗を植えて初夏に花を咲かせます。
見分けるには葉っぱに注目してください。デルフィニウムの葉は深い切れ込みの入ったカエデのような葉で、ラークスパーの葉はコスモスのように羽状の細い葉です。
暑さのなかで長く咲き続ける フヨウとムクゲ
フヨウとムクゲはどちらもフヨウ属の低木です。フヨウの学名はヒビスクス(=ハイビスカス)。南国の花として知られるハイビスカスの仲間でも、寒さに強くて育てやすく、花木としては開花期が長いのが特徴です。
栽培上の違いも開花期で、フヨウの開花期は7~9月、ムクゲは8~10月です。暑さのなかで咲き続けるため生垣や街路樹によく利用されています。夏の宵闇に浮かび上がるようなフヨウの花は大きく、八重咲きのムクゲはまるで夏のバラのようにゴージャスです。
両者を見分けるポイントは2つ。ひとつは雄しべの形で、雄しべの先端が5つに分かれて上にカーブしているのがフヨウ、まっすぐ伸びているのがムクゲです。もうひとつは葉の色形と大きさで、フヨウは大きく明るい緑色で手のひらのような形、ムクゲは小ぶりの深緑色でキクの葉に似ています。