【ガーデニング】初心者に役立つ基礎知識 多年草を選ぶ?それとも一年草?植物のライフサイクルとは
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光武俊子
好きな花を上手に咲かせたい! 庭やベランダをきれいにしたい! と願うみなさんに、園芸の基礎知識をわかりやすく解説します。知っていると実際の栽培に役立ち、ますますガーデニングが楽しく&上手になるはず! 第1回は、多年草や一年草といった、植物のライフサイクルについてです。
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【ガーデニング】毎年咲いてくれる多年草サルビアで秋の庭を彩る同じサルビアの仲間でも、この違いを知っておきたい!
前回、サルビアにはたくさんの仲間があることを紹介しました。そこでも触れたことが今回のテーマです。まずはクイズです!
以下の3種類のサルビアは何が大きく違うでしょう?
答えは、ライフサイクルです。
ライフサイクルとは、植物がタネから発芽して育ち、花や実をつけたのち枯れる(また休眠する)一生のパターンのこと。
A:サルビア:スプレンデンスは一年草。発芽してから1年以内に枯れます。
B:サルビア・レウカンサは多年草。発芽してから毎年生長しながら開花。冬に茎葉が枯れて休眠しても、春にまた芽吹きます。
C:サルビア・ミクロフィラは草花のように見えますが、多年草より丈夫で枯れない低木です。
同じ仲間でも送る一生はいろいろですね。
この違いを知っていると、長く育てたいか、季節ごとに植え替えたいか、自分のプランに適したサルビアが選べます。
ライフサイクルは生産にも影響するので、一年草はたいがい多年草や低木より価格がお手頃です。同じサルビアの苗でも「なんでこっちは高いの?」と思ったら、思い出してください。
サイクル別の分類をもう少し詳しく覚えよう!
開花期の長い花が多い【一年草と一~二年草】
一年草とはタネをまいて1年以内に開花して、枯れる草花です。秋にまいて春に開花する「秋まき一年草」と、春にまいて夏から秋に開花する「春まき一年草」があります。
ただし、パンジーやビオラなどのように、晩夏にまくと初冬から晩春まで長く咲き続けるものも。先に紹介したサルビア・スプレンデンス、アンゲロニア、ガイラルディア、ジニアなどは春にまくと、梅雨ごろから晩秋まで開花。一年草には長い開花期を誇るものが目立ちます。
二年草というのは、タネをまくと1年目に発芽しますが、咲くのは2年目というのんびりやさんです。ジギタリスやエリンジウム、カンパニュラ・メディウムなど。ビギナーさんにはさすがに栽培しにくいため、これらは生産者がタネまきしたポット苗でよく流通します。
本来は二年草でも、1年で開花するように改良された品種も登場して、一~二年草と表記する場合もあります。