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50代から急増する「薄毛の悩み」クリニックでしか受けられない治療があるってほんと?

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植田晴美

外用薬=直接、頭皮に薬を塗る

薄毛が気になり出したとき、最初に試すことの多いのが市販の外用薬でしょう。市販の外用薬は不特定多数の人が使うため、安全性を重視して作られています。そのためクリニックで処方されるものより、有効成分の濃度が薄くなっています。

たとえば発毛を促す成分として代表的なミノキシジル。ミノキシジルには血行を促進して発毛を促進する、健康な髪の生育を促すなどの効果があり、クリニックでは内服薬として処方されることもあります。

市販の男性用育毛剤に含まれているミノキシジルは5%程度です。女性用育毛剤では1%程度と男性用よりかなり低く、男性用育毛剤の中には「女性が使用しないでください」という注意書きがつけられているものもあります。
こうしたただし書きがつけられているのは
●女性の頭皮のほうが男性よりもセンシティヴなのでトラブル予防に念のため
●濃度が濃くなるとべたつきが強くなり塗り心地がよくない
などの理由からでしょう。

クリニックでは女性の場合でも、市販のものより高濃度の外用薬でスタートすることもあります。ただし副作用があることを考慮して、医師にきちんと経過を診てもらいながら使うことが大切です。ミノキシジルの場合、起こりうる副作用は頭皮がかぶれる、かゆみ、動悸、めまいなどです。副作用はすべての人に起こるわけではないので、様子を見ながら医師と相談し、濃度を調整しながら治療を行うのがよいでしょう。

外用薬を使うときに注意すること

清潔な頭皮に塗るのが基本ですが、使用のタイミング、量などは医師の指示に従いましょう。効果を早く得たいからと、いきなり有効成分の濃度が濃く、高額な外用薬を使う必要はありません。
その人に合った最低限の量(適切な量)で、最大の効果が得られるように工夫し、かつ経過を診つつ、量や種類を調節してくれるのが信頼できるクリニックです。

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