50代から急増する「薄毛の悩み」クリニックでしか受けられない治療があるってほんと?
サプリメント=髪にいい栄養を補給する
「育毛サプリ」ということばを見ると、それを飲めば髪がふさふさと生えてくるようなイメージを持ってしまいますが、サプリメントはあくまでも栄養補助食品。サプリメントを飲むだけで、薄毛が改善するわけではありません。サプリメントは「髪の成長や頭皮の環境改善に役立つ成分を補給するもの」「からだの状態を整えるもの」と考え、賢く使いましょう。
薄毛対策として使われるサプリメントの成分は、アミノ酸(=髪の毛の構成成分)、発毛や育毛にいいと言われている亜鉛、ビオチン、コラーゲン、ビタミンなど。また女性男性型脱毛症(FAGA)改善のため、イソフラボンなどを補給するサプリメントもあります。
サプリメントを使うときに注意すること
サプリメントを飲む場合も、薬と同様に用法・用量を守ることが大事です。過剰摂取によるトラブル、他の薬やサプリメントとの飲み合わせにも気をつける必要があります。服用している薬がある場合は、サプリメントを使う前に医師に確認するとよいでしょう。
メソセラピー=頭皮に栄養や有効成分を注入する
最近では発毛促進効果のあるミノキシジル、栄養成分、発毛促進が期待できる成長因子などを頭皮に注入するメソセラピーという治療法も登場しています。注射器、美容医療で使われるダーマペンなど針付きの機器を使う、炭酸ガスやレーザーを使って注入するなど、方法はクリニックによってさまざまです。
成長因子を使った製剤にもいろいろな種類があり、種類によって価格はピンキリ、数万円から100万円単位までと大きな幅があります。そしてその製剤に何が含まれているのかを明らかにしているクリニックもあれば、企業秘密として公開していないクリニックもあります。
肝心の効果ですが、これもやはり個人差があるようです。栄養成分や成長因子を頭皮に注入する治療も「1回で発毛が実感できて終わり」になる治療ではありません。一定期間繰り返すことで効果を実感できるものなので、治療を受けるかどうかはよく考えて決めましょう。