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【家族疲れ】一日中家にいる夫がうっとおしい|ノンフィクション作家・沖藤典子さんがアドバイス

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ゆうゆう編集部

【相談】距離を取ってはいるけれど、一日中家にいる夫がうっとうしい

子どもたちは独立し、定年後の夫と2人暮らしです。夫は出不精で一日、家にいるうえ、ひいきの野球チームが負けると壁をドンドン叩いたりして、近所迷惑が心配。何より私にとって大きなストレスです。

夫とは寝室や居室を分け、週に2日は短時間のパートに出るなど、夫から解放される時間をつくっていますが、このストレスを抱えたまま生活していくのが不安です。(S・Yさん・70歳)

【沖藤さんのアドバイス】理想は一人遊びの達人。夫は元気で留守番がいい。自分は外でストレス発散を

定年退職した男性の生きがい喪失は大きな社会問題。これは相当ストレスがたまっているようですね。片や女性の多くは、友達とのおしゃべり、旅行、観劇、映画観賞など、自分で生きがいを見つけてきました。偉いものだと感心します。

ショーペンハウエルいわく、老後の大敵は「孤独と退屈」。夫婦それぞれが、一人対策、ヒマ対策をするべきなのです。S・Yさんは寝室を分けたりパートに出たりと、立派に対処していますよね。別々の寝室に抵抗のある人も多いようですが、快適と感じる環境が違うのだし、一緒に寝る必要はないと思いますよ。

一番いいのは、自分一人でも外に出ること。若い頃は「亭主元気で留守がいい」だったかもしれませんが、リタイア後は「亭主元気で留守 “番” がいい」。夫が健康なうちは遠慮なく出かけて、外で楽しいことを謳歌しましょう。一人で映画を観て食事を楽しんでもいい。老後は「一人遊び上手」になることですね。

壁ドンドン問題は、一度隣家にご挨拶し、「うるさいときは怒鳴り込んできて」とお願いしておいては?

※この記事は「ゆうゆう」2023年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/後藤由里子

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